三上俊樹日本画の絵具棚

アトリエからの発信・・

亀裂・・

2017-09-26 | Diary


廃棄しなければならない作品をパネルから剥がす・・。

現在は糊づけせずガンタッカーで止めてあるので・・

写真のようにマイナスドライバーで針を起こしてペンチを使い剥がしてみる。



厚塗りの本紙を強く手で揉んでくしゃくしゃにしてから広げると・・

絵具の部分だけが亀裂しているが紙の表面には皺が出来ているだけで特に問題は起きていない。



裏面にも紙の裂け、破れなど全くダメージは起きていない。

深い皺も水分を与えればしっかり元通りに回復する。

膠を使っていたころ、こういう状態に亀裂した場合本紙までダメージが起きる。

深い皺が場合によっては回復せず、裂けてしまう時がある。


メデイウムとしてアートレジンを使用してから絵具の亀裂はほとんど起きない。

今回のように人為的に亀裂を起こしても本紙まで裂けたりすることはまずない。


使用画材

 ドーサ引き純楮紙、アートレジン、水干絵具、岩絵具類