ドラマ（海外）・signal シグナル／クイーンズ・ギャンビット／エリック Erick

「sognal シグナル」

原題 DAS SIGNAL

英題 THE SIGNAL

2024年　ドイツ

Nシリーズ

全4話

【Netflix】

国際宇宙ステーションで働く科学者のポーラ（ペリ・バウマイスター）は、地球へ帰還後、南米から家族の元へと帰る飛行機に乗るも機体ともども、こつ然と姿を消します

夫のスヴェン（フロリアン・ダーヴィト・フィッツ）と娘のチャーリーに残されたのは、地球全体を揺るがしかねない謎

遠い空の向こう、宇宙の深淵で、ポーラは信じられない発見をしていたのです

国際宇宙ステーションで地球外からのメッセージを受信していたポーラはある組織にその存在を消されたのでした

さらに機体を爆破させた張本人であるかのような報道がなされ、残された家族も苦境に立たされます

しかし、ポーラを信じるスヴェンとチャーリーは大いなる謎に挑んでいきます

スヴェンとチャーリーの大活躍と無線通信の存在が効いているのは面白かったのですが、終わってみればごく普通（以下）のSFものでした

遠い宇宙からのメッセージは誰からのものだったかはネタバレになるので書けませんが

およそ50年前から人類は進歩せず相も変わらず戦争をしている、ということを伝えたかったドラマでした

「クィーンズ・ギャンビット」

原題 THE QUEEN’SnGAMBIT

2020年　アメリカ

リミテッドシリーズ

全7話

【Netflix】

1950年代の児童養護施設で、人並外れたチェスの才能を開花させた少女・ベス（アーニャ・テイラー＝ジョイ）は、依存症に苦しみながら、想像もしていなかった華やかなスターへの道を歩いていきます

養護施設で強制的に飲まされていた精神安定薬の影響で夜な夜な天井にチェス盤が現れチェスの練習をする姿は痛ましいと同時にワクワク

アーニャ・テイラー＝ジョイは薬と酒に溺れても髪型もファッションも素敵

そして、チェスを愛する仲間たちに恵まれソヴィエトで世界チャンピオンに挑む姿は感動的でした

これには若い女性が男性に挑む、アメリカがソヴィエトに勝つ構図も含まれていますが、チェス愛好家たちは性別や立場など関係なくレベルの高い試合に夢中になりチェスプレーヤーを尊敬して止みません

ラスト、路上チェスを楽しむ高齢男性たちの盤に向かうベスの嬉しそうな顔が最高でした

「エリック Erick」

原題 ERICK

2024年　イギリス、アメリカ

Nシリーズ

全6話

【Netflix】

通学途中に行方不明となった 9 歳の息子・エドガー（アイヴァン・モリス・ハウ）を必死に捜し続ける父親を描く、感情を揺さぶるサスペンス

NY で最も著名な人形使いで、子供向け番組のクリエイターでもあるヴィンセント（ベネディクト・カンバーバッチ）は、息子を失った事実と向き合うことができず不安定になっていきます

自己嫌悪と罪悪感に支配された彼は、息子が描いた青いモンスター人形の"エリック"に固執し、エリックを TV に出演させることができれば、エドガーは帰ってくると信じて…

6年前の少年失踪事件も絡めながら、ヴィンセントの妻・キャシー（ギャビー・ホフマン）の破綻した夫婦関係、NY市のホームレス一掃計画、ヴィンセントと父親の確執、誘拐事件の担当者の私生活etc

スリリングな展開は休みなし

誰が犯人なのか、この問題とあの問題がどう繋がるのか、80年代のニューヨークを舞台に、父と息子、人種差別、性差別なども描いた良いドラマで最初から最後まで厭きることなく観ることができました

カンバーバッチさんの名前で観たのですが、常に冷静沈着、頭のキレるスマートなタイプじゃなくて、メンタルをやられ、アル中、薬でハイになって踊りまくる、ダメおやじというのも面白かったです