集英社オレンジ文庫
2017年4月 第1刷発行
251頁
「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第2巻
多くの領収書を処理する森若沙名子には社内のいろいろな人間関係が見えてきます
周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも…
ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張etc
それは本当に必要なものですか?
社内で起こる“事件”を経理の立場から考察し動く沙名子
それは正義感ではなく、きちんと自分の仕事をする、ただそれだけのことなのですが、反感を買ってしまうことがあって気の毒な面もあります
でも、まぁこれくらいなら、と目をつぶってくれたりして融通の利かない大蔵大臣というわけではなく経理部内での信頼度は100%超
読んでいて、相当優秀な人材ということが分かります
まだ交際している段階ではないけれど、一緒に食事をすることが増えた営業部の山田太陽と話していると自分の性格の悪さを自覚してしまい気持ちが沈むこともあります
けれど、『ウサギを追うな』を座右の銘に日々お仕事に邁進する沙名子でした
太陽と過ごす時間が増えて変わっていく自分に戸惑いつつ受け容れ始めた沙名子
さて、次巻ではどんな騒動が起こるのでしょうか
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます