「阪急電車 片道15分の奇跡」
2011年
【Netflix】
原作 有川浩「阪急電車」
宝塚市の宝塚駅から西宮市の今津駅までを結ぶ阪急今津線を舞台に、片道15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々を描きます
有川さんとは相性が悪く、何冊か読んだのですがイマイチ
その先入観があるのか本作もそれで?という感想です
恋人を後輩社員に奪われ、白いドレスで彼らの結婚式に参列するアラサーOL(中谷美紀)や息子夫婦との関係がぎくしゃくしている老婦人(宮本信子)、少し変わった大学生(谷村美月)の話は、良いのですが
DV男に悩む女子大生(戸田恵梨香)、ママ友との付き合いにストレスを感じている主婦(南果歩)の2話は、何やってんだか…
世の中には現状にズルズル引き摺られている人も多いのでしょうけど、自力で何とかせい!と喝を入れたくなりました
紹介文の『小さな奇跡』って大袈裟(+_+)
ところで阪急電車今津線ではあんなに猛烈な関西のおばちゃんが日常なのですか!?
「光」
2017年
【Netflix】
原作 三浦しをん「光」
東京の離島に暮らす中学生の信之、同級生の美花、信之を兄と慕う輔
ある日、島を襲った突然の大地震と津波でほとんどの住民が亡くなってしまい島を出た3人
25年が過ぎ、都内で妻子と暮らす信之(井浦新)の前に輔(瑛太)が現れ、あの大地震の直前に信之が犯した罪を知っていると告げます
ダークしをんさんに圧倒され映画館に足が向かなかった作品
やはりダークでした(^_^;)
BGMが後味の悪さを増幅
ラストは原作のようにして欲しかったです
良かったのは瑛太さんの迫真の演技くらいでした
「夏美のホタル」
2016年
【Netflix】
原作 森沢明夫「夏美のホタル」
写真家志望の夏美(有村架純)が父との思い出の森で知り合った雑貨店を営む親子(吉行和子、光石研)や仏師(小林薫)との交流を通し、成長していく姿を描きます
有村架純さんと夏美の恋人役の工藤阿須加さん
この二人と他のベテラン俳優さんたちとの力の差があり過ぎて主題がボヤけてしまったように思いました
森沢さんの原作は良かったのに、映画は残念でした
「トイレのピエタ」
2015年
【Netflix】
手塚治虫が死の直前まで綴っていた病床日記に着想を得たオリジナル作品
悪性腫瘍で余命3ヶ月を宣告された青年(野田洋次郎)が偶然知り合った少女(杉咲花)との交流を通して生きる喜びや輝きを見い出していく姿を描きます
ありきたりの展開ではないだろうことは、少女との出会いのシーンから想像できましたが、こうも裏切られるとは!
画家になる夢を諦め、ビルの窓清掃の仕事で生活していた青年
自分の思いを上手く表現できなかった彼が思いの丈を込めて最後に描いたものとは
トイレの壁、天井、床に絵を描くシーンは息苦しいほどでした
同じ病室の患者(フランキー・リリー)や、入院患者だった少年の母親(宮沢りえ)も素晴らしかったです
“生きたくても生きられなかった人がいる”
ボンヤリ生きている自分
一生懸命生きている人に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました
今、自分が生かされていること
それは、当たり前のことではないのです
TVドラマ
「黒い看護婦」
2015年 フジテレビ
【チャンネルNECO】
原作 森功「黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人」
福岡県久留米市で2002年に発覚した4人の看護婦による保険金連続殺人事件に基づくドラマ
現在は「看護師」という表現を使いますが当時はまだ「看護婦」でしたのでそのままで^^
かつて同じ看護学校に通っていた四人の女性
主犯はその中の一人・田中直子(大竹しのぶ)
直子にうまく取り込まれて犯罪に手を染める三人
秋川美奈子(寺島しのぶ)、村井香澄(坂井真紀)、安藤康子(木村多江)
大竹しのぶさん“怪演”です
ずる賢い直子が何かを企んでいる時の表情が空恐ろしいです
そして、タフです
裁判長に自ら『精神鑑定を望む』と叫ぶシーンには呆れかえりました
ラストに流れるのはアバの「ダンシング・クイーン」
溜息が出ると同時に苦笑い(^_^;)
人は何故、弱みに付け込んで親切な顔をして接近してくる人に簡単に騙されてしまうのでしょうね…
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