訳・高野優
紀伊国屋書店
1999年12月 第1刷発行
2018年12月 第20刷発行
解説・町沢静夫
317頁
言葉や暴力によって、巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力=モラル・ハラスメント
家庭や職場で日常的に行われる、この「見えない暴力」は、相手の精神状態をしだいに不安定なものにし、ひどい場合は自殺に追い込むという
いったいどんな人間がこのような暴力をふるうのか?
いかなる方法がよく使われるのか?
どうしてその関係から抜け出せないのか?
いい人こそが狙われる!
人間関係に悩むことの多い現代人の必読書である
- モラル・ハラスメントとは何か
- モラル・ハラスメントはどのように行われるか
- モラル・ハラスメントにどう対処すればよいか
家庭や企業でのモラル・ハラスメントの被害者側に立って著された内容です
自分も「どうしてあの人は?」と思った経験は何度もあり、読んでいて肯く箇所が多かったです
と同時に、ここまで酷いハラスメントがあるのか、という驚きもたくさんありました
世に数多いる加害者さん
こんな本を読んだことありますか?
読んでみようとも思いませんか?
読んだとしても『自分は加害者ではない』と否定するのかしら?
加害者=自己愛性人格障害なのだそうです
本書はフランス社会におけるモラル・ハラスメント問題について書かれたもので、そのまま日本社会に通用する内容ではありません
日本社会で、モラル・ハラスメントを問題にし、その解決を図るにはまだまだ長い時間が必要なようです
最近になってようやく『中立』『見て見ぬふり』も加害者だという認識が広まってきたと思います
でも、本当にまだまだですね…
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