朝日新聞出版
2010年10月 第1刷発行
191頁
津村記久子さんの「枕元の本棚」で紹介されていて興味を持ちました
著者である田村さんは大阪にある淀川キリスト教病院のホスピス病棟で、がん看護専門看護師として勤務していらっしゃいます
1989年からホスピスケアの仕事に携わりはじめ、その経験を経て考えるようになったのは
「死というものは、あまり怖いものではないのではないか、死に向き合いそのための準備をしていたのならば、いくらかなりとも不安は軽減するものだし、そうしていれば死についてはおそらく自然に、その時がきたのだな、と感じられるのではないか」ということだそうです
- 病気を通して「余命18日の生き方」を考えるということ
- 家族とともに「余命18日の生き方」を考えるということ
- ホスピスから「余命18日の生き方」を考えるということ
ホスピス病棟の平均入院日数は約18日間
その間、患者さんは、死を待つのではなく、病気に向き合い、家族に向き合い、人生に向き合い、と最後の最後まで生き抜き、生き切ることをなさっている
死に向けての人生の終幕を懸命に生きている
本書を読んだだけでは死を前にどう生きるかと言われても実感は湧きません
やはり死は怖いです
その時がきても慌てないよう本書の内容を少しでも頭の隅に残しておきたいものです
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