産経セレクト
2021年3月 第1刷発行
269頁
産経新聞に連載中の「本郷和人の日本史ナナメ読み」のうち、前著『怪しい戦国史』の2018年6月7日~21年2月11掲載分を加筆修正し、再構成したもの
はじめに
- 江戸時代に鎖国はなかったのか
- 2代将軍が天皇に激怒の違和感
- 信長の天下とは京都周辺だけか
- なぜ西郷どんは大隈重信を嫌うのか
- 男と女の立ち位置の行方
- 天皇をめぐる歴史の謎
- 第七章 夏目漱石のワケありな門人たち
- 人物を語らない歴史研究でいいのか
帯の『中世から近代までの通説に「そんなバカな!」人気歴史学者が“威勢のいい学説”を疑う』に惹かれて読みましたが期待したような内容ではなかったです
正にナナメ読み
話題があちこちに飛ぶし、纏めも適当、脈絡のない“感想”を読まされた感じです
本郷さんは、東京大学史料編纂所教授という地位にしがみついていたいのかしらん…
本書を読んでから、本郷さんの出演する歴史番組はパスしようと思うようになりました
ただ、古代から鎌倉、室町、戦国時代にかけて京の都からみた『日本』とはどこを指すのかについての解釈には納得しました
日本は古来西国国家なのだ
日本列島は一つの国家という古代史の主張は絵に描いた餅だ
現在の日本とは違うのです
思うに、中部地方に暮らす自分は子どもの頃から中央(時の政治の中心地)から見た中部、中央と中部との関係は学んでも、中央と北海道や東北、九州沖縄ついて学ぶ機会は殆どありませんでした
最近、映画、ドラマ、小説などで日本各地の陰に隠れた立役者にスポットライトが当てられることが増えてきました
今暮らす場所から遠いところの歴史にも興味を持つ機会にもなるので、内容を鵜呑みにすることだけはしないよう気を付けながら注目していきたいと思います
そういう意味では本書も読んで良かったのかもしれませんネ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます