中央公論新社
2019年7月 初版発行
409頁
文芸誌「小説BOC」の創刊にあたり、8組の作家によって紡がれた「螺旋プロジェクト」の一作
ある“ルール”のもと、古代から未来までの日本を舞台に、ふたつの一族が対立する歴史を描きます
2095年、壁によって分断された東京は〈不眠の都〉と呼ばれていました
睡眠コンサルタントで働くシュウは謎の美女と出会い…
「螺旋プロジェクト」最後の作品
20名を越える登場人物が、それぞれ行動している様子が同時進行で描かれます
物語が進むに従い、それらが関わりを持ち、あるひとつの点に集約されていきます
これまで描かれてきた海族と山族の対立、争いの時代は過ぎ去り、この世はひとつになりたいふたつなんだ、という結論に至る物語
螺旋プロジェクトでお馴染みの鯨、アイムマイマイ、ラムネなども登場し、最後を締めくくるに相応しい大団円の物語でした
年代順に読む予定が、図書館で見つけてつい借りてしまい、完結編を読んでしまいました
残るは、古代と明治、昭和前期の3冊です
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