新潮選書
2013年1月 発行
2013年6月 3刷
190頁
外界と直接触れ合う皮膚は、環境の変化から生体を守るだけでなく、自己と他者を区別する重要な役割を担っている
人間のこころと身体に大きな影響を及ぼす皮膚は、脳からの指令を受ける一方で、その状態を自らモニターしながら独自の情報処理を行う
その精妙なシステムや、触覚・温度感覚のみならず、光や音にも反応している可能性など
皮膚をめぐる最新研究!
最新といいながらも発行されてから3年が経過していますので中には、再発見、新発見や間違いもあるかもしれませんが、2013年にはここまで、ということで^^
第一章 皮膚感覚は人間の心にどんな影響を及ぼすか
第二章 人間の皮膚ができるまで
第三章 皮膚の防御機能
第四章 表皮機能の破綻とその対策
第五章 皮膚の感覚について
第六章 皮膚が身体に発信するメッセージ
第七章 自己を生み出す皮膚感覚
第八章 彩られる皮膚
第九章 新しい皮膚のサイエンス
皮膚科学の観点から、皮膚と人間の意識との関係、さらには人間とは何か、生命とは何か、というところまでの思索のあれこれが著されています
太古、体毛を失った人類の皮膚には身体を守るための六感が備わっていたのではないか、それは現代人にも残っているはず、の件には興味津々
中世代から近代までの文学作品からの引用文が何点か載っているのですが、そこにはワタクシのような凡人は簡単に見過しているような皮膚、肌に関する諸々が的確に著されていて面白いです
皮膚が、痒かったり、鳥肌がたったり、何か得体の知れぬものを感じたり
皮膚感覚
何となく日常で感じてはいてもあくまで“感覚”でしかありませんでした
このように科学的に説明されると納得できます
とっつきにくい内容と思われるかもしれませんが、専門知識の無い人=ワタクシにも読みやすいものでした
頑張れ、私の皮膚\(^o^)/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます