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ドラマ「いりびと-異邦人-」

2023年12月17日 | ドラマ


2021年 
WOWOW 連続ドラマW
全5話
【Netflix】

原作 原田マハ

昨年夏、WOWOWプライムで初回無料放送のみ鑑賞済み
続きを観たかったのでNetflixで見つけて早速一気鑑賞しました

父親の経営する篁画廊の専務を務める篁一輝(風間俊介)と結婚した有吉美術館副館長の菜穂(高畑充希)
出産を控えて、母親(森口瑤子)の薦めでオリンピックで落ち着かない東京を離れ、京都のホテルで過ごしています
部屋でひとり鬱々と過ごしていましたが周囲のアドバイスを受け、ある老舗画廊を訪問
応接間にかけられている一枚の絵画をみて心を奪われます
作者は京都画壇の大家・志村照山(松重豊)の唯一の弟子で白根樹(SUMIRE)という画壇デビュー前の若い女性で、その絵と共に、ホテルを出て、祖父の知り合いで書道家の鷹野せん(梶芽衣子)の家にお世話になることになった菜穂は白根樹を世に出すべく動き始めます

美術の世界で交錯する人間模様や、京都の雅やかな景色を交え、菜穂と樹の出生の秘密、ある天才画家の死の真相などの謎を追う中で、画壇における才能をめぐる激しい愛憎が描かれます

ショートボブの髪で顔を隠すようにしていた菜穂が、夫と離婚、京都で生きることを決意したあたりから髪を耳にかけて顔を出し、表情が明るくなっていくのが痛快でした

ラスト、庭を眺める女5人(菜穂、樹、菜穂の娘・菜樹、せん、せんの家の女中)の後ろ姿が晴れ晴れとしていて気持ち良かったです

風間俊介さんの、審美眼を持たない美術商
森口瑤子さんの、資産にしか興味のないセレブ気取りの女性
松重豊さんの、足掻いてもトップにはなれない画家の焦燥
お三方ともマイナスオーラの出方が素晴らしかったです
特に風間さん
最終話で、菜穂に捨てられた男の背中の何と哀れなこと
自業自得ですけど気の毒でした
対し、菜穂を見守り応援してくれる、本物を見極める力を持つ京都の人々の余裕に憧れを持ちました
その余裕には嫉妬を覚えます
原作を読んだ後でも思いましたが、自分はどう頑張っても京都という地では暮らせそうもない余所者です


SUMIREさんが浅野忠信さんとCHARAさんの娘さん、樹の少女時代を演じた新津ちせさんが新海誠さんの娘さんとのこと
知らなかったの?と言われそうですが、はい、知らなかったです^^



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