編・日下三蔵
出版芸術社
2013年3月 初版発行
437頁
文庫未収録作品に、アンソロジーや再編集本に収録されたきり文庫化の機会を逸してきた作品、さらに一度も本になっていない未刊行作品を増補してまとめた全五巻のうちの第一巻
第一部
表題作「ライダーは闇に消えた」
1975年3月に講談社文庫から書下ろしで刊行されて以来、実に38年ぶりの再刊
江戸川乱歩賞に応募するつもりで書き溜めていた本格推理小説の文法に則った青春ミステリ
「トマトゲーム」同様、バイクに関する知識が豊富で驚き
驚きというより全くついていけず想像も困難な箇所多々あり、そこは読み飛ばしました
バイクのことは主に弟で作家の塩谷隆志さんから教わったとのこと
ナナハンを乗り回す所謂オトキチだったそうです
第二部
再編集本に初めて収められた作品
「地獄の猟犬」「私のいとしい鷹」「夜の深い淵」「孤独より生まれ」「ラプラスの悪魔」「ガラスの柩」
第三部
著者の単行本に収められたことのない作品
「火の宴」「花婚式」「湖畔」「サッフォの髪は火と燃えて」「蛙」「ハイウェイ」「仲間」
第二部と第三部の短編は、ひとつとして似通ったところの無い読み応え十分な作品群です
これは第五巻まで読破せねばなりません
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