新潮文庫
2000年2月 発行
2012年6月 24刷
解説・安原顯
512頁
乃南さん初読
まずは無難なところから
第115回直木賞受賞作品を選びました
深夜のファミリーレストランで突如、男の身体が炎上した
男の腿には獣の咬傷が残されており、警視庁機動捜査隊の音道貴子は相棒の中年デカ・滝沢と捜査にあたる
やがて、同じ獣による咬殺事件が続発
この異常な事件を引き起こしているものは何なのか
女性刑事・貴子
30歳を少し超えたところ、バツイチ、東京で独り暮らし、実家ともあまり上手くいっていない
警察という閉鎖的な職場で女性蔑視の烈風をまともに受けながらも、事件解決へと孤独な闘いを続けます
貴子と獣-疾風と名付けられたウルフドッグ-が対峙する場面は肩に力が入りました
エピローグは感動的且つ悲惨でしたが、疾風の行動には清々しさも感じられました
それは人間の勝手な思い込みなのかもしれませんけれど
読み終わって改めて文庫表紙カバーの素晴らしさに感服
貴子と疾風が疾走する様が目に浮かぶようです
面白かった!
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