2014年 日本
原作 三浦しをん「まほろ駅前狂騒曲」
多田(瑛太)&行天(松田龍平)
互いを苗字で呼び合う三十路男が二人
便利屋と助手(居候)、まほろ市内の中学時代の同級生で共にバツイチ
責任感が強く他人を放っておけない性格から客の依頼だけでなく人生まで背負い込んでしまう多田とマイペースで風来坊、脱力しながら喧嘩にはめっぽう強い行天
正反対なようで何故かいつも一緒にいる(歩くときはいつも多田が前)二人の周囲では今日も様々なトラブルが発生する
今回のメイン事件(?)は多田便利軒が行天の遺伝子上の娘・はる(岩崎未来)をひと月半だけ預かることになり、当初は激しく抵抗していた行天が多田の言葉に促されるように子供を受容れていく様と、また多田もはると暮らすことで自分の過去に向き合えるようになり、「番外地」で客として知り合った柏木さん(真木ようこ)との恋にも進展が見られること、それと横中バス間引き運転に抗議する岡老人(麿赤兒)たちが引き起こしたバスジャック事件の顛末
バスジャックされたバスに偶然乗り合わせた行天と胡散臭い農業生産販売団体HHFAの代表・小林(永瀬正敏)がHHFAの前身である新興宗教団体で一緒だった、というエピソードから行天の過去も徐々に明らかになっていきます
多田&行天の脱力系男二人にたっぷり笑わせてもらいました
笑ったかと思うと、瞳や背中に男の悲哀を感じさせる瑛太&松田龍平は本当にハマリ役です
何を着てもカッコ良くなってしまう二人を、まほろ町の風景に見事に溶け込ませるダサイ衣裳はお見事!
衣裳係さんにナイス!です
どうしても原作と比較してしまいますが
行天の小指が再び切り落とされるシーンは原作通りが良かったかなぁ
駅前広場という設定が用意出来なかったのかしら
HHFAとやくざの戦争もどっか消えちゃってたし
ま、そんなところですかね
しをんさんの著作で、男二人といえば「月魚」「政と源」なども映像で観てみたいと思うのですが
どちらも瑛太&龍平で
「月魚」は若い頃
「政と源」は年老いてから
しか思い浮かびませんねぇ
主役の二人ばかりに目がいってしまいますが
麿赤兒さん、岩崎未来ちゃんも良かったです
このシリーズ
原作も映像も続編を熱く熱く希望します
私も、三浦しをん作品の「男二人」作品、大好きです。
本作を観てしまうと、やはり主役にはこの2人しか思い浮かびませんね。
松田龍平さんは、北海道のご当地作品「探偵はBARにいる」で、大泉洋さんともいい味出したコンビを組んでいますよね。それもまた良いのだわ~。
そちらの続編も楽しみにしています。
「探偵は~」と聞くと、札幌ドームに行った頃がちょうど「2」の公開時期だったの(&大谷君初勝利)を思い出しますヨ。
大泉さんも松田さんもお忙しいことでしょうがファンとしては続編の公開が待ち遠しいですよね~。
瑛太&松田龍平の後を継ぐのは一体誰でしょう?
楽しみなのと同時に新しい側面も見せて欲しいです♪