新潮文庫
2013年8月 発行
154頁
よしもとさん、初読です
他の作品もこんな雰囲気なら時々は読んでもいいかな、なんて思いました
姉の名はどん子、妹はぐり子
どん子が12歳、ぐり子が10歳の時突然の交通事故で両親を失ったふたりは、気難しい祖父の世話をしながら、手を取り合って生きてきた
そして、すべての苦しみが終わった日、二人は小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くことにした
両親を亡くした後の二人の生活は経済的には恵まれていたと思いますが、二度目に預けられた叔母のところでは価値観の違いから精神的に参ってしまい、どん子は家出、ぐり子は体調を崩し引きこもりになってしまいます
どん子の働きで祖父の家で暮らせるようになってからは落ち着いた二人
祖父亡きあとに始めた「どんぐり姉妹」もそこそこ上手く運営されていましたが、半年前くらい前からぐり子が何となく不調、といいますか引きこもり気味になってしまいます
その理由が徐々に明らかにされていく、少し不思議な現実離れしたようなお話が好みでした
あとがきによると、これを執筆していた時よしもとさんご自身が不思議なくらいの偶然に出くわしたことがあったそうです
全体にさらりと流しており物足りない部分もありましたが、とても心温まる物語でした
街の風景写真が間に数枚挟まれています
自分もよく見るような風景をどん子やぐり子も同じく見ているのかな、小説に登場するからといって特別な女性たちじゃなく普段隣にいるような人なのかな、などと想像すると親近感がわきます
作中にもありますがぐり子の名前は「ぐりとぐら」とは無関係なのですね
てっきり何かしら縁があるのかと思いました
叶姉妹とか大森兄弟とか、藤子不二雄とか
どんぐり姉妹のネーミングやサイトの運営の役割分担なんかに実在(した)の方々の名前がそのまま出てきて可笑しかったです
新潮社からの新刊お知らせメールで、面白いそうと思う作品があると本屋さんで物色してきます
そんなで最近読んで気に入ったのが川上弘美さんと今回のよしもとばななさん
以前読んだ中村弦さんも良かったかな
こんな小さな「冒険」も大切ですね
今は落ち着いてきたようなので読んでみようかしら、といつもの天邪鬼の虫がでてきたわけです。
(^_^;)
正解!でしたけどネ。
有川さん、次々発表されるし映像化されるし、大ブレイク中ですね。
いつぞやラジオのインタビュー番組で仰っていた「作家魂」みたいなものに感心したことを覚えています。
未読本の山を眺めるのもまた楽し、ではないですか♪
\(^o^)/
よく読みました。
しっとりした…って感じかな?
僕にとっての印象は。
今は有川浩センセイにはまってるので
他がなかなかいけません(笑)
といいながら部屋には未読本が
山積みなんですけどね(笑)