絵・高杉千明
偕成社
2022年7月 初版1刷
149頁
「デフ・ヴォイスシリーズ」のスピンオフ作品
児童書です
小学4年生になった美和と英知の周囲で起こる出来事あれこれ
毎朝、土しかない花壇に水を撒くおじいさん
あちこちに現れた食べたものを吐く猫たち
図書館で大切な栞を失くした女の人
これらの物語がミステリー要素も加わり少しずつリンクしていきます
児童向けなので、後味の悪い結末にはならずほんわか心温まる内容になっています
巻末に作中に出た手話がイラスト付きで紹介されています
実際、やってみると難しいですね
小学生の頃から、このような本を手にして、耳の聞こえない人への理解を持つのは大変好ましいことと思います
また、美和の疑問、質問に誠心誠意、心を込めて対応する美和の母と、母の再婚相手・アラチャンの姿から大人が学べる点も多かったです
子どもにも大人にもお薦めです
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