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島田潤一郎「古くてあたらしい仕事」

2020年06月20日 | さ行の作家


新潮社
2019年11月 発行
218頁

ひとり出版社「夏葉社」の10年が伝える働き方と本の未来

33歳で「夏葉社」という出版社を立ち上げた島田さん
競争社会に馴染めず転職活動をするも、50社連続不採用という結果に…
会社を立ち上げるしか選択肢が無かったとのことです
従業員は島田さんひとり
編集、営業、事務、発送作業、経理も全部ひとり
定期的に仕事をお願いしているのはデザイナーと校正者のふたりだけ
つくっているのは年に三冊ほどで文庫本や新書や電子書籍ではなく昔からある四六判の紙の本
夏葉社さんの作っておられる四六判の紙の本、HPで拝見しましたが昔はこんなのばかりでしたね
懐かしいです
本文中に佐伯一麦さんと名古屋のちくさ正文館書店が登場して嬉しくなりました♪

大変だろう、直ぐ倒産してしまうのでは、など危惧する思いが先に立ちましたが
読み進むに従い本書の意図するところ、島田さんが「夏葉社」にかける思いなどが分ってきて応援する気持ちが大きくなりました
応援といっても何をしたら良いのでしょう
とりあえずこういった場で夏葉社をPRすること、でしょうか^^


ぼくは本屋さんのある町に住みたいし、古本屋さんのある町に住みたいし、喫茶店のある町に住みたい
できれば、そこには小さな映画館もあってほしいし、チャーハンが600円くらいで食べられる中華料理屋さんもあってほしいし、チェーン店のコーヒー屋さんもあってほしい
応援しているお店でお金を払い、取り寄せられるものはその店にお願いして、商品が到着するのをのんびりと待つ
お金をどこに使うかによって、その町の景色は少しずつ変わっていく

↑読んだ時に「そうそう」と思って付箋を貼りました
吉田篤弘さんの作品舞台の町みたいです



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