新潮文庫
2015年 3月 発行
解説・佐久間文子
465頁
小森谷芭子と江口綾香
二人の前科持ちを描いた「いつか陽のあたる場所で」「すれちがう背中を」に続く第三弾
完結編です
前2作同様
様々トラブルに巻き込まれながらも穏やかに平和に社会復帰を遂げつつある二人に襲いかかった3・11
描写のリアルさは著者自身の実体験に基づくものとあとがきで知り驚きでした
大震災以降の2編で、芭子が綾香の心の闇に気づいていなかったことが露わになります
自分も同じく、乃南さんに“騙されて”いました
騙されていたことが嬉しい!
お見事です!
いちばん長い夜が終わり、芭子や綾香、震災で被害者となられた多くの方々に明るい夜明けがやってくる日も近いかもしれませんね
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