中央公論新社
2017年8月 初版発行
2018年4月 12版発行
563頁
さいたま市山中で発見された白骨死体
手がかりは死体の胸の上に両手で大事に包み込むように置かれていた初代菊水月作の名駒のみ
4か月が過ぎ、叩き上げの刑事とかつてプロ棋士を志した若手刑事は世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場に向かっていました
名駒の所有者を追いかけて、タイトル戦初挑戦の東大出身、IT業界の寵児で奨励会を卒業せず特例でプロになった天才棋士に辿り着いた刑事たち
果たしてその男は白骨死体と関りがあるのでしょうか
2019年にNHKで千葉雄大さん主演で放送されたドラマが良かったので、原作を読もうと思いながら3年以上が過ぎてしまいました
千葉雄大さん、大友康平さん、渋川清彦さん、竹中直人さん、柄本明さんetc
ドラマの出演者さんたちで脳内再生しながらスイスイと読めました
情報が小出しなのと時系列が過去と現在を行き来するのもドラマのおかげで混乱することなく、謎解きの醍醐味に加え様々な人間ドラマを堪能しました
謎解きは分っているので、むしろ柚木さんの描く『人間』を読まされたといったところですね
帯の言葉の通り『ページをめくる手が止まらない、慟哭のミステリー』でした
柚月さん初読
こんなすごい物を書く方とは知らなかったです
ドラマの千葉雄大さん、切なかったわぁ~
映画も小説も好きで、興味深く読ませていただきました。
柚月裕子さんの作品はほとんど読んでいます。
人間心理の描写が本当に素晴らしいです。
かなり前に読んだ「検事の本懐」では心を鷲掴みにされました。
訪問&コメントありがとうございます。
柚月さん、これまで読んでこなかったのが悔やまれます。
そんな作家さんが多いのですが…。
昨日図書館で「その手をにぎりたい」を借りました。
「検事の本懐」も読んでみたいです。