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伊坂幸太郎「ジャイロスコープ」

2015年10月17日 | あ行の作家

 

新潮文庫
2015年7月 発行
巻末収録 15年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー
287頁

 

「浜田青年ホントスカ」
家出してきたという浜田青年がやっかいになったのはスーパーの駐車場に建てられたプレハブ小屋の“相談屋”
終盤にかけての逆転に次ぐ逆転
イントネーション次第で意味が変わる日本語を上手く使っています
浜田青年=濱田岳君で読みました、彼以外に誰がいるでしょう?

 

「ギア」
近未来の東京
セミンゴなる生き物に襲撃される人間を描く寓話
あまり意味のないようなあるような?

 

「二月下旬から三月上旬」
なぜか二月下旬から三月上旬に顔を合わせる子供の頃からの友人との付き合い
政治批判も少し

 

「if」
もし、あの時、ああしていればどうなったのか
そんな思いを胸の奥に仕舞ってきた男に、あの時を取り戻すチャンスが訪れる
そんな男は実は複数人いたのです

 

「一人では無理がある」
サンタクロースに扮してクリスマスに恵まれない子供たちにプレゼントを配っている、とある組織
プレゼントの選択を誤ったことがラッキーに繋がる
伊坂作品の魅力のひとつであるリンクという点で一番気に入りました

 

「彗星さんたち」
JR東京駅で東北新幹線の車内清掃を担当する人々の話
『人間賛歌』まで言うと大げさかもしれませんが、人間は悪くない、と思わせてくれる温かな結末でした

 

「後ろの声がうるさい」
これも東北新幹線車内の話
後ろの席に座った男性二人の会話
何やかや想像逞しく会話に引き込まれていく前の席の男性なのでした

 

様々なカラーの伊坂ワールドが楽しめる一冊です

 

 


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