角川書店
2010年9月 初版発行
462頁
基本
連続殺人とか大量殺人とか無差別殺人とかハードボイルド系の小説は好きではありません
なので今流行の複数の小説家さんたちの作品は読みません
それらを原作とした映画も観ません
しかし
伊坂幸太郎さん
村薫さん
は例外です
だって
面白いもの
奥が深いもの
東京発盛岡行き、東北新幹線「はやて」の車中を舞台にキャラの立った殺し屋たちが繰り広げる極上のイッキ読みエンタメ
これだけ読んで、え?まだ大宮?
この先盛岡まで一体何が起こるのか
物語はどういう展開を見せるのか
いくら空いている車内でも彼らの行動は目立つんじゃないのかしら
へ~、東北新幹線は東京に近いほうが1号車なんだ、東海道新幹線と逆なんだ
東北新幹線は大宮~東京を一度しか乗ったことがなく記憶も曖昧、なので、ついつい東海道新幹線の車内を思い浮かべてしまい、何号車に移動、というところなど逆になってしまって苦労しました
殺し屋に対して、生きて!と願うのはおかしいけれど
文学通の「蜜柑」と機関車トーマスが大好きな「檸檬」の最後の『復活』は拍手を送りたくなりました
七尾くんやったね!
木村一家も全員無事で良かった良かった
大人たちの中
最も憎まれるべき存在が中学生の「王子」
頭脳明晰眉目秀麗
彼は周囲の全ての人間をコントロールし甚振ることを楽しんでいる
頭の中だけが成長した「片輪者」の中学生も最後には「大人」にお仕置きされ
読者としては溜飲の下がる思い、となります
更生の道を、などという甘い言葉ではなんとも仕様のない人間
現実に増えてきていますよね
そういう怖さと
屡々伊坂さんの小説テーマとなる
「父と息子の絆」
面白かったのと同時に色々考えさせてくれる物語でした
面白く読まれた様ですね♪
>連続殺人とか大量殺人とか無差別殺人とかハードボイルド系の小説は好きではありません それらを原作とした映画も観ません
私もあんまりそういった感じの話は好みじゃないです。でもたまに読んだり見たりしますが、特に映画は映像でババーン!と出るから苦手かな・・・。
伊坂さんと村薫さんは例外なんですね、私はまだ高村さんの本を読んだことが一度も無いので、今度読んでみようかな~。
年上の者は敬わなければいけないって事を感じますよね。
老夫婦木村の奥さんがなんとなく可愛いくて好きです(^m^)b
村さんを読まれるのなら、まず短編から入られることをお薦めします
かなりヘビーなので…
湊かなえさん系もダメなんですよ
日常の中に殺人があると苦しくなっちゃいます
(今のところ、東野さん、道尾さん、堂場さんもダメです)
伊坂作品には欠かせませんよね
荻原浩さんの、ママの狙撃銃を思い出しました
大人を舐めてもらっては困りますよね!
って自分はそんな大人か?と反省ですが