スクラップブッキング日記

スクラップブッキング講師歴18年。
作品作りに明け暮れる毎日です。

36年振りの同窓会

2015-09-21 18:56:13 | Weblog


先日、36年ぶりに小学校の同窓会に参加した
同級生の顔と名前を前もって、確認するために、
埃のかかった卒業アルバムを開いてみたると・・

じゃ~んまさかの白黒
子供に「ママ、これって、戦後、間もない頃?」と言われた。
無理もない。
集合写真にいたっては、まさに「昭和の子」
サザエさんや、ちびまる子ちゃんのクラスメイトを見ているような
洋服にヘアースタイル。笑ってしまう

ちなみに、FaceBookで呼びかけたところ、10人程度の集まりが、
いつの間にか30人以上に増えて、小学校だけでなく、地元の中学校まで
幅広い範囲にまで、拡大していった。

したがって、中学から私立に進学してしまった生徒は、参加者の中で、
私くらいなもので、地元の中学生は、ほとんど知らない。
正直、私だけ話についていけないのでは・・と不安だった。

でも、そん心配は無駄に終わった。
同じ年齢、同じ小学生時代を生きてきた、というだけで、
話は大いに盛り上がった

しばらくすると、40年近く、ず~っと気になっていたT君が来た。
彼には、相当、暴言を吐いていじめてばかりいた。

やれ、「くさい」だ「イモ」だ「よるな、バイキンだ」と
本当に申し訳ないことばかり言っていた私
決して嫌いだったわけでなく、むしろ仲が良かったからこそなのだが、
私の心の中で「いつか謝りたい」そう思っていた。

彼の顔を見つけるなり、そのことを告白すると・・・
「えっ?そうだったけ?子供の頃、俺にいじめらたって、
いまだに同級生の女の子に責められるんだけど、その逆はないからな~」
と全く記憶にない様子。

良かった・・・

「そういえば、オレの方こそごめん!
いつもアンタの腰まである長~い髪の毛、ひっぱって遊んでいたよな」

思い出したそうだ、だから私は、彼に乱暴な言葉を口にしていたのだ。
しまった~。私がいじめられていたんだ。
40年近く、後ろめたい気持ちを抱いていた自分がくやしい
まあ、仕方ない。この話は水に流そうではないか。

その後、しばらくして、中学校の卒業アルバムや、小学校の卒業アルバムを開き、
みんなで話が盛り上がった。

こう言っては何だけど、名前も顔も記憶にない男の子は、おおむね
サラリーマンになっている。

また、ちょっと不良っぽい見た目の子は、
みな居酒屋の経営者になっている。
ただ、それも全国展開している居酒屋だったりして、かなりのやり手だ。
というより、子供の頃から人なっこかったので、おおいにうなずける。

そして、やはりその頃から、人並外れた勉強の出来た子、
教育ママのいる家庭で育った子は、
有名なITジャーナリストだったり、ピアニストだったり、
特殊な職業についていたりする。

他にも変わったところでは、有名なトランペット奏者もいれば、女性議員、
主演ドラマを何本も持っていた俳優さんもる。

もう、この年になると、どの職業が素晴らしくて、どの生き方が羨ましくて、
な~んてことは、全くみんなの頭にはない。

独身者もいれば、バツ2もいる。ハゲもいれば、パンチパーマもいる。
人生いろいろ、見た目もいろいろ・・・

でも、すでにこの年で亡くなられた方もいるのは、無念でならない。
病気で亡くなった方、生きていたらこの飲み会には絶対参加しているだろう、
イスラム国の人質となり、殺害されたジャーナリストのGさん。
前回の中学の同窓会の時の写真を見たら、みんなと楽しそうにお酒を酌み交わしている。

そう思うと、同窓会に足が運べる人達は、
なんだかんだ言っても、心も体も健康だからこそ、この場に来れるのだ。
それ以上の幸せって、ないんじゃないかと思う。

みんな、見た目はかなり劣化したが(私も)どの顔もイキイキと輝いている
立派な社会人に成長した姿が、本当に誇らしく思える楽しい同窓会でした。