街中がこの香りに包まれている。
この香りが苦手な人は大変だろうけど。
「昔」
こんな言葉を使う様になっちゃった
古い家には必ずこの金木犀の木が植えられて
いる。
街並みを歩いたりドライブしていると
明らかに分かる。
新築のお宅には金木犀は無い。
シンボルツリーも無い所もある。
ブロック塀で囲っても無い。
表札もモダンで分かりにくい。
ローマ字で書かれたり表札らしきモノも無い事も。
その時代、時代の流行りが見て取れる。
バブルの時に出来た大きな住宅街。
子供の声も聞こえなくなり・・・
都会に出た若者は田舎には帰らず
大学のある都会で就職。
残された家は・・・・
住人は年を取り施設へ
一軒、また一軒と売家の看板。
こうして高級住宅街だった大きな団地も
寂しい影を落とす。
金木犀の香りだけは・・・・
団地中に漂っている。
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日曜日のテニスコートの昼下がり。
人っ子一人いない。
今日は選挙。
何も変わらないな・・・・