キ上の空論

小説もどきや日常などの雑文・覚え書きです。

投影

2008年12月25日 | 日常
 たとえば、「あなた、私のことが嫌いでしょう?」と言う人は、言われた人のことが嫌い。
 自分の中にある、居心地の悪い誰かを憎む感情を、憎む相手に押しつける。そして、嫌われたからこちらも嫌いになったと思い込む。「だから、私は悪くない」

 そういう仕組みを学んだことがあっても、関係の修復は難しいです。他人(自分でないという意味)の感情は勝手に変えたくないですし、願うようには変わらないものです。

 直す気があまりない悪い癖に、「怒りの理由を説明する」があります。改めて自分を怒らせる現実を(自分に)突きつけたらどうなるかを想像したら、あまり良くない癖とわかります。
 しかし、自分が何にどうして腹を立てるのかがわかるのは、きちんと文章にして残していない限り、そのときだけです。
 その文章がまとまりのないものであったなら、かなり逆上しています。怒りの対象と向き合わない方が良いタイミングです。
 (自分を)怒らせた相手に同じ事態を防いでもらうためには、当時の文書を落ち着いて読めるようになってから……などと悠長なことを言っていると、二度目三度目がやってくることもあります…。
 実際にはそのような困ったさんとは一旦距離を置くのが正解なのかな。
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