我が友、日本画家、岡田祺子さんの作品50号。
数多い岡田さんの作品の中でも「舞妓作品」の数々は、岡田氏の代表作ともいえる。
特にこの絵の髪型である「 先笄 (さっこ。さきこうがい)」という、髪型は、
現代では、舞妓が衿替え(舞妓から芸妓になること)直前の
挨拶回りの折に結う髪型である。
髪の端を後ろへたらし、髪飾りには、必ず鶴をあしらっている。
しかし一般的には、「さっこ。さきこうがい」という髪型は
江戸時代後期に上方を中心に、西日本の町家の若い既婚女性に
よく結われた髷で、一般には、明治の末頃まで結われたという。
舞妓の髪型と町家のものとは、やや形が異なっているらしい。
岡田さんは、舞妓の髪型、衣装まで、細かく研究し、
衿、帯、帯揚げの文様まで、オリジナルなものに仕上げている。
見応えのある作品だ。