
午後はいよいよ彩色作品を描きはじめる。
華やかなバラの壁面に沿って路地を行くと、正面に土産物屋の入り口がある。
数ある赤坂先生の作品の中でも、とりわけ、私の大好きな景色だ。
俄然、張り切って描こうと思う。が、先生は何気ない風にバラを塊で描いて、手際よく葉っぱのグリーンで花を切り分け、自然な感じに仕上げられるが、いざ、自分がやってみると、
難しくて上手くはいかない。先生は花の塊を一見、無造作に描いておられるように見えるが、そのとき既に、完成した時の自然な花の姿が、出来ているのだと、自分が描いてみたら分かる。
バラの葉っぱの描き方に難儀した。これ以上触っても良くなるとも思えないので、このあたりでアップ。ポルトガルの明るい光りが感じられるだろうか。
充実した一日だった。赤坂先生は今日も時計と睨めっこしながら、休みなしの講義で、
タフなご指導ぶりだった。
昨日に続いての今日の講義で、大阪の暑さの中だもの、さぞかしお疲れもピークだろうと
お察ししたが、そんな風は微塵もお見せにならず、終始、明るく穏やかで、個々の絵を見て周り、アドバイスをして下さった。感謝です。
外は暑かったが、朝日カルチャー中之島での、高崎尚昭教室のロビー展を見たくて、隣席の方と一緒にフェステイバルビルへ立ち寄った。力作揃いで感激した。
梅田まで帰り着いたら、今日一日の幸せの余韻に浸りたくて、雰囲気のいいカフェの片隅で
ひとり酒ならぬ、ひとりアイスコーヒーで暫し時を過ごした。
赤坂先生は今頃から横浜へ帰られるのだから、車中ではさぞかしぐったりでしょうと思う。
本当に有難うございました。