午後はいよいよ彩色だ。
午前中の明暗描きを頭に叩き込んで、彩色に取り組んだ。
モノクロで描いているとモノクロに慣れてしまって、鮮やかな色彩がまぶしく感じられて、
様々な色を塗るのが楽しい。
何色を塗ろうと自由だけれど、色数はある程度制限した方が、
全体のバランスがとれると言う事だった。
又、一つの色に色味を加える、異質の色を加えると効果的。
それは、パレットの上で混ぜるのではなく、画面上で違う趣の色をさして、
変化をつけるという手法も教わった。
途中で、木の葉っぱの塗り方なども実際に描いて見せて下さって、
今回も学ぶことが多かった。
一日の講座で二枚を仕上げる訳だから、時間的にはハードだ。
私は8割がた出来てから、あとは帰宅後完成。
先生の絵の中の海は内海から外海へと、明るい光りを受けながら広々と広がっているのに、
私の絵は、狭い内海で広がりがなく、せせこましい。
対岸の船を一隻消して、海を広げた。
先生は今回、点景としての人物を下書きなしで、効果よく描き足して見せて
下さった。
その人物たちの、なんと、自然なこと!!狭い画面なのに8人も
入れて下さった。
はるかに海を眺める人、子供ずれで散歩する人、
釣りを楽しむ人、どの人も生き生きと画面の中で息ずいている。
仕事が終わった後の漁港は一気に楽しい憩いの場になった。
今回も皆さん和気藹々として、学ぶことの多い楽しい一日だった。
授業の合間に先生がお遊びと称してざっくり描いて説明して下さる絵や、
教室を歩きながら、何気なく話される一言一言が、聞き逃してはならない、
重要なポイントだと思う。
こうして、ブログに書く事は、私にとっても記憶に刻む良い機会になっている。
赤坂先生、有難うございました。