1924年、「櫻正宗」の銘柄で知られる灘の酒造家八代目、山邑太左衛門氏
の別邸として建てられた。
現在はヨドコウ迎賓館として一般公開されている。
近代建築の三大巨匠とも呼ばれている 旧帝国ホテルなども設計した
フランク・ロイド・ライトの建築だ。
完全な形で日本に現存する唯一のライト建築といわれていて
国の重要文化財にもなっている。
帝国ホテルでも使われてた大谷石を多く使い、ライト独自の意匠をこらした
洋風建築ではあるが、内部は三部屋続きの和室もあり、落ち着いた雰囲気だ。
芦屋川沿いの小高い山の緑に囲まれ、テラスに出ると、芦屋川から大阪湾まで一望できる。
我が家から徒歩5分、部屋の窓からもまじかに見える。
以前は夜間、ライトアップされていて、幻想的な美しさだったが、
今は、省エネで暗闇の中に建物がうっすら白く浮かんで見える。
この絵ははじめ、我が窓からスケッチしようとしたが、見える角度の関係で、
建物が平面的になってしまって、良さが出せず、ヨドコウ提供の少し北西側から
撮った写真を参考に描いた。
凝った建物なので、細部も描きたかったが旨くいかず、回りの木々の緑も
難儀するばかりで、上手くいかない。
2月の赤坂先生大阪講座の画題は、画面いっぱいに広がる木々の描き方だ。
しっかり学習したい。