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6月の最初の日曜日に益田のグラントワに
劇団あしぶえ「セロ弾きのゴーシュ」を観に行きました。
以下プログラムから
「音が遅れる」「音が合ってない」「感情が出ない」と楽長に叱られるゴーシュ。
「解らない」「つまらない」「おもしろくない」と言われた初演。
あしぶえはまさにゴーシュそのものでした。
そのゴーシュの口惜しさと自分たちの口惜しさを重ね合わせながら、
深化を求め続けて28年。宮沢賢治のこの作品を、やっとここまで表すことが
できたのは28年とう星霜のゆえであったと思います。以下略
これは構成・演出の園山土筆さんの言葉です。
実はこの作品を観るのは2回目。
一回目は確か十数年前だったと思うのですが、
はっきり言ってこのプログラムに書いてあったように
私にはちょっと理解しがたく、面白かったかと言われれば
言葉に困る舞台だったかも・・・
なので正直今回もあまり面白さは期待してなかったのですが
見事に予想を裏切られました!
シンプルな舞台に宮沢賢治独特の台詞
セロ以外の楽器はマイムで表現されていたり
ラストの演奏会での表現も予想外でそのインパクトに驚きました。
何よりゴーシュと動物たちのやりとりが断然面白くなっていた
気がします。
最後は自分でも思いもしなかったけど、静かな感動がわき上がって
涙腺が・・・
1時間と言う短い時間ではありましたが、凝縮された上質な
舞台を観せていただきました。
同じ作品も何度も上演し進化し続けるあしぶえさんは
素晴らしい劇団ですねぇ~
そして、ゴーシュは本当にセロを弾いていたのか?
一緒に観劇した主人も謎だぁ~と言っていたので
どなたかご存じでしたら教えて下さい<(_ _)>