老後の日々

果物に野菜作り等、
今では趣味にして気間々にやっています。

一番可愛いのは自分

2008年10月22日 | Weblog

先週の月曜日それも午後になって久々にある人から電話。現場で溶接作業があって溶接免許が必要、作業は明日かららしい。

それも毎日でなく電気屋さんの作業に合わして必要な日だけ。延べ10日間位という。かなり条件が悪い。詳しい話は直接電気屋さんに聞いてくれとの事、

人からの紹介、日に余裕もない、すぐ断るのでなく自分がいけなければ応援を探す。これ親切と言うものだと思っている。

息子に話をして電気屋さんに電話をしたらすぐ来て下さった。息子と話をしている横で私達の変わりに行ってくれないか同業者に電話したがみんな駄目。

以前と違って仕事も少なく手間も減らしているので、飛び込みはかなり難しい。それに作業が明日と言う事で電気屋さんも焦っている。

そこで私は自由な身ながら、もう仕事はしたくないが、情けには弱い。毎日でなければ息子と交代に行ってあげようか、と言ってしまった。

言った後で後悔、電気屋さんは大喜び。そこで免許証のコピーが欲しいと言うのだがさてそんな物最近見たこともない。

しかし息子が保管していたらしくコピーをして持ってきた。それを見ると顔写真も見にくい、28才頃取った免許証だから随分古い物、今までは何度かこれを使ってきた。

しかし今回はひどくなっているのでこれは使えないでしょうと言ったのに電気屋さんコピーを見せてみると言って持ち帰った。


作業するに当たって講習を受けなければしけないと言う。なら、この日は二人で講習を受けておいて私はそのまま残り作業、息子は帰ることにして。

さて、明くる朝、免許証が使えなければ行っても無駄、電話で確認「いけます」、と言う。それに車検証に保険納税照明証を持ってくるようにとの事。

また会社にはいる時はシートベルトを締めている事。何て物々しい。でも郷にいれば郷に従う。会社には8時5分前との事で其の時間に合わして入った。

普通なら正門で厳しくチェック。 しかしここは私衛が中に二人外で一人立っているが。タンクローリーなど荷物の検問だけ。他の車は素通り、

中に入っていよいよ8時いきなりラジオ体操其の後、5人ほどいる偉いさんらしい人がなにやら話し、私にはまったく聞こえない。事務所に入って10分ほど

車検証をコピーしたり、なんでこれ必要なんだろう? 外で待っていた私達にやっと、お呼びが掛かる、職人気質の抜けない私、もう血が登りかけている。

偉いさん私達の前で私の免許証のコピーを見てゆっくりこの免許証は書き換えが出来ていません。私、駄目なんですね、使えないんですね、それじゃー帰ります時間の無駄です。

と言って外に出て車に乗り込みました。ここで慌てた人がいて呼び止められました。 そこで会社という組織なんですが日本○○という会社なんです、

何をやっているのかは分かりません。この会社を(A)としますと、其処には工場の修理改造などあらゆる仕事があります、それらを請け負っている会社(B1)が敷地内で固定した


事務所を作り従業員も何人かいます。ここの仕事で以前にこの免許証でここの仕事をしているんですが。今回大きな改造なんでしょうか、それを請け負っているのでしょうか

「ピンハネだけの元請け会社なんでしょうか(B2)と言う会社がフレハブの事務所を作って入っています。 それが今回私が行ったところです。

その中に電気工事を請け負っている(C)と言う会社が入っていて其の下に各電気工事店がいて其の電気屋さんから来た仕事なんです。賃金が安いのでは有りません普通に貰えます。

免許証なんですが溶接は技術のいる仕事です私の持っていた免許証、長い時間と練習重ねて実致試験です2枚の鉄板を5㎜の隙間を空けて床におき其の隙間を溶接で埋めて行きます。

次は同じ状態の物を壁に貼り隙間を溶接で盛り上げていきます。次は天上に貼った物を同じ事をして最後に一枚になった鉄板計3枚の表面を機械で削り2つ切りにします。

一枚は表曲げ、もう一枚は裏曲げ機械でUの字型に曲げて溶接部分にキズが出ると失格。これをして貰った免許証なんです。しかし溶接工として仕事をするには溶接に従事して

いる事を他人の証明をつけて1年事に書き換え、お金が掛かります。3年で無効。初めから試験を受け直さなければなりません。



一般の鉄工所は其処まで必要がないので高いお金と時間をかけて免許証を維持している人はいません。必要なと時はそんな人を雇います。でもこの試験を受けていると基本級は

使えると言うことで何度か免許証のいる時は使ってきました。でも今回は駄目でしたので実はほっとしています。免許証のいる仕事が来ても気を使わなくても良くなったからです。


ただ面白いのは二日間講習を受ければ溶接作業講習終了証明書と言うのが貰えますそれは一度受けると一生使えます溶接を何年していなくてもいいのです。

二日間耳で聞いた言葉ずーと覚えている人いるんでしょうか? 今回息子の証明書は使える、私が帰れば息子も帰ってしまう、それを恐れて私を止めたのでしょう。

結局その日は息子だけ講習を受けて帰り、次の日作業に行きました、次の日も早くから出かけて、いませんでした。ところが午後2時帰って来るんです。

話を聞くと終わったといいます。後で少しあるらしいがそれは電気屋さんがやるからと言うらしい。 一日半の作業、約10日と言ってた仕事なんですよ。

無理に応援を頼んでいたら中に入って困るところだった。 それにしても(B2)の会社の偉いさん、通用すると見た証明証でなければ もし事故がと考えた時安全より自分の首を

大事にしておきたいですからね。 なんとも振り回された一週間でした。 それにしても戦前戦後日本の技術は素晴らしかった。しかし今はごく一部の人だけで一般には技術なんか

必要でなくなり其の意欲さえ失われますね。講習だけで通るものも多いです。