収入があることを隠すなどして不正に自給された生活保護費が、06年前年に比べ28%増しのやく90億円に上がったことが4日厚生労働省のまとめで分かった。
件数は約二千三百件増しの約一万四千七百件で、一件当たりの不正自給は六十一万円。
自給所帯が06年度に七百万所帯に突破し過去最高を更新するなど保護所帯の増加が続いていることや、
働き口が見つかって収入が増えているにもかかわらず、隠す人が増えた事が主な原因。
収入を少なく見せかけるため給与明細を改ざんしたケースもあった。
福祉事務所が税務当局と連帯して受給所帯の課税状況などの調査を進め、不正が発覚しやすくなった事も背景にある。厚労省は不正受給が急増していることを受け、
税務当局との連帯をさらに緊密にして不正発見に努めると共に保護所帯への家庭訪問に力を入れるなど、自治体側への要求を強めていく方針。
06年不正自給の最も多かったのは、働いて得た収入を全く申告しなかったケースで、約七千九百件と半数超。
なかでも許せないのは、別の犯罪で逮捕された暴力団員が受給し資金源にしていたケースもあると言う。
悪質度が高いと判断した場合は刑事告発している。ただ生活保護費は税金である以上、所得隠しは許されないとしても、
夏休み子供のアルバイト収入まで申告を義務づける処にも問題はないだろうが??
自給者が働くことを拒んで、僅かな楽しみを求め競艇場に集まるのも分かるような気がする。
法律の間をくぐる者に目を光らせ、働く者、真面目な者に光が当たる制度に作り上げてほしいと願う。