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酒活も重要な仕事

2013年08月28日 13時42分38秒 | キャリア支援
なぜ男はそんなに酒席が好きなのか
プレジデントオンライン
2013年8月23日(金)13:20
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2012年12月17日号 掲載


チャート:交際費の推移

「次」がある飲みと、ない飲みの違いは何か

酒席は、酒場を舞台に、酒という小道具を用いた「ライブ」です。
23年間のバーテンダー人生で、延べ80万人のお客様に接していますが、
目的、ゲストとホストの関係など千差万別で、
1度として同じライブはありません。

最近、お酒を召し上がらない方が増えています。
だからといって、酒席を遠ざけてしまうのは、
ビジネスマンとして、人間として、
成長のチャンスを逃してしまう。残念なことです。

ある管理職の常連様は
「いつかは部下がお客様をエスコートするポジションになるが、
酒場の使い方を知らないようではお客様に失礼。
とても任せられない」と嘆いておられました。

昔のような無茶な飲み方はなくなっており、恐れる必要はありません。
しかも酒席は毎回異なるライブ。
若い方も、下戸の方も、女性の方も、
経験値を高めれば素敵なライブを演出することは可能です。

最近、私は就活や婚活になぞらえて、
「酒活(さけかつ)」を提唱しています。
コミュニケーション・ツールとして積極的に酒活し、
チャンスや人間としての幅を広げていただきたいからです。

ゲストを迎えるホストの基本は、「心遣い」です。
これは社内、接待、異性といったいずれの酒活にも共通します。
たとえば接待なら、会社と会社を代表してお話しすることになります。
ゲストの好みに合わせ、舞台を設定し、
趣味や他愛のない話から心をつなげていく。
話のはずみ具合で、カウンターの中の私にも
「気持ちよく話しているな」
残念ながら次の機会はないな
というのはわかります。

秘訣は、聞き上手に徹すること
「そうなんですか」
「へえ、すごいですね」と
上手に相槌を入れられれば、ゲストも乗ってきます
その中から、どんな話をしたがっているのか「心の声」を聞く。
そして、ここぞというときにインパクトのある言葉をかけ、アピールする

たとえ1時間の酒席でも、ストライクを投げる機会は必ずあります。
「すっかり君に飲まされちゃったよ」
「また飲みましょう」という言葉が出れば、
ストライクを投げた証拠です。

ゲストの機嫌を損ねる場面で共通するのは、
ゲストの気持ちを掴み損ねること。
たとえば、まだゲストが話したいのに、
ホストが自分の都合で「そろそろお時間が……」と打ち切ってしまう。
するとゲストは「自分の話したいことが話せない」と不満が残ります。
これでは次につながりません。

下戸の方も、心配無用です。
いきなり「ウーロン茶」を注文すると場が白けますが、
サラトガクーラーなどのノンアルコールカクテルを注文する。
これならゲストに気を使わせません。

事前に打ち合わせに来られ、
「僕がジントニックと注文しても、ジンは入れないで」とおっしゃる方もいます。
バーテンダーは単にお酒をつくるのではなく、
楽しい時間を過ごすためのお手伝いをするのが仕事。
いくらでも協力します。
バーテンダーや酒場を味方にしてください。

女性が同席する際は、立場にかかわらず
「さりげないレディファースト」を心がけましょう。
食べ物や帰りの時間にも気遣いをする。
普段とのギャップを見せるのも効果的ですが、
過度にへりくだっては逆効果。
ちらりで十分です。

最近は女性が、ビジネスでも重要なポストに就く例が増えています。
普段の女子会なら和気あいあいで結構ですが、
男性をもてなす機会もあるでしょう。
ある女性社長は、バーテンも顔負けの心遣いをします。
1歩引いて、ジェントルマンファーストに徹し、
車やお土産の用意も絶妙のタイミング
かっこよく、スマートです。

正しい酒活は、相手が誰であれ、
自分と時間を共有していただいていることに感謝する気持ちが重要。
他者を尊重できれば、素晴らしい酒席を演出できます。
サーバントリーダーシップなど
ビジネスにも生きると思います。

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マスターバーテンダー 古澤孝之 
1968年、大阪府生まれ。
89年リーガロイヤルホテルに入社しバーテンダーに。
2002年には異例の早さでマネジャーに昇進。
著書に『カウンターの中から見えた
「出世酒」の法則』がある。
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(マスターバーテンダー 古澤孝之 
構成=山本雅則 
撮影=掛川雅也)

http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_10285.htmlより

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