二日目のカレーが美味しい理由
教えて!gooウォッチ
2015年2月16日 11時30分 (2015年2月16日 12時37分 更新)
[拡大写真]:二日目のカレーが美味しい理由
家庭料理の定番メニューであるカレー。
カレーが我が家の味と感じる人も多いのでは?
そんなみんなの大好きなカレーだが、
カレーにまつわる素朴な疑問を感じたことはないだろうか。
「おしトピ by 教えて!goo」で意見を募ったところ、
多くの声が寄せられた。
「あなたがカレーで気になっていることは?」
■好きだからこそ気になる疑問がたくさん!?
「やはり全体のカロリーです」(マイウエチャンさん)、
「スパイスの種類が多いかどうか」(ヒデ72さん)、
「とろり感」(SAMCHANさん)、
「具のかたさ。ゴリゴリだったら凹みます」(サイシさん)と、
各々なりに気になる疑問がたくさん集まった。
ほかにも「隠し味。チョコレート、コーヒー、生クリーム、ソース、ケチャップ、
オイスターソース、までは経験しています」(hotdog-icedogさん)、
「隠し味として入れるには、何が美味しいか?」(ぴろちさん)と、
味付けにまつわる疑問も多く集まった。
■どうして寝かせた方が美味しいの?
カレーといえば、よく「一晩寝かせた方が美味しい」と言うが、
これは一体なぜだろうか。
カレーマイスターとして多数のメディアで活躍する
伊能すみ子さんにお話を伺った。
「ひとつは使用しているカレールーです。
市販のカレールーには小麦粉などが入っていることで“とろみ”がありますね。
このとろみは時間が経つと粘度を増すので、
2日目のカレーの方がポッテリした感じです。
この状態で食べると、1日目はさらりと食べられていたカレーが、
2日目には口の中にカレーの滞留時間が長くなって、
うま味を長い間感じられるのです。
そのことでさらに“美味しい”と感じることができます」(伊能すみ子さん)
またカレーを作る際に、ジャガイモをおろして加えてもとろみが増し、
2日目のカレーのような味わいになるそう。
詳しいヒミツは以下の通りだ。
「2日目のカレーに粘度が増しているのはルーだけではなく、
具材のジャガイモにもポイントがあります。
ジャガイモはでんぷん質なので、とろみをつける役割があります。
なので、荷崩れたジャガイモによってとろみが増します。
あとスパイスの辛味やうま味も、
2日目の方がルー全体に味が馴染むので、
一層美味しく感じられます」(伊能すみ子さん)
■カレーの語源
そもそもカレーは、どうして「カレー」という名前が
付けられたのだろうか。
「著説あるのですが、インドがイギリスの植民地だった時代に、
具材をスープで煮込んだ料理の総称である『カリ』を
料理名と間違えて覚えてしまったイギリス人が帰国し、
カレー料理として広めたこと。…
神にお供えする野菜ごはんである『カリ・アムドゥ』をカリと呼んだこと。
インドのヒンドゥー語で、香りの良いもの、
美味しいものを意味する『ターカリー』が変化してカレーになった、
など他にも多数あります」(伊能すみ子さん)
それぞれの説に共通するのが「カリ」という言葉。
普段何気なく口にしていルーカレーも、
「カレー」という名前が呼ばれるまでに「こんな歴史があったんだ」と考えると、
非常に感慨深いものがありそうだ。
●専門家プロフィールー:
カレーマイスター 伊能すみ子
スパイスを愛すルーカレーマイスター。
民放気象番組ディレクターの経歴を持ちながら、
調理師専門学校で食文化を学ぶ。
アジア料理を得意とし、旅をしながら食の楽しさを探求。
食の専門家として資格を生かし、
飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆を手がける。
『専門店が教えルースパイスの基本』(PHP研究所)ではレシピを担当。
カレーマイスター養成講座 http://curry-m.jp
柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20150216/Goowatch_92bb5d2dc2b087ea08b8d612467f1252.html
教えて!gooウォッチ
2015年2月16日 11時30分 (2015年2月16日 12時37分 更新)
[拡大写真]:二日目のカレーが美味しい理由
家庭料理の定番メニューであるカレー。
カレーが我が家の味と感じる人も多いのでは?
そんなみんなの大好きなカレーだが、
カレーにまつわる素朴な疑問を感じたことはないだろうか。
「おしトピ by 教えて!goo」で意見を募ったところ、
多くの声が寄せられた。
「あなたがカレーで気になっていることは?」
■好きだからこそ気になる疑問がたくさん!?
「やはり全体のカロリーです」(マイウエチャンさん)、
「スパイスの種類が多いかどうか」(ヒデ72さん)、
「とろり感」(SAMCHANさん)、
「具のかたさ。ゴリゴリだったら凹みます」(サイシさん)と、
各々なりに気になる疑問がたくさん集まった。
ほかにも「隠し味。チョコレート、コーヒー、生クリーム、ソース、ケチャップ、
オイスターソース、までは経験しています」(hotdog-icedogさん)、
「隠し味として入れるには、何が美味しいか?」(ぴろちさん)と、
味付けにまつわる疑問も多く集まった。
■どうして寝かせた方が美味しいの?
カレーといえば、よく「一晩寝かせた方が美味しい」と言うが、
これは一体なぜだろうか。
カレーマイスターとして多数のメディアで活躍する
伊能すみ子さんにお話を伺った。
「ひとつは使用しているカレールーです。
市販のカレールーには小麦粉などが入っていることで“とろみ”がありますね。
このとろみは時間が経つと粘度を増すので、
2日目のカレーの方がポッテリした感じです。
この状態で食べると、1日目はさらりと食べられていたカレーが、
2日目には口の中にカレーの滞留時間が長くなって、
うま味を長い間感じられるのです。
そのことでさらに“美味しい”と感じることができます」(伊能すみ子さん)
またカレーを作る際に、ジャガイモをおろして加えてもとろみが増し、
2日目のカレーのような味わいになるそう。
詳しいヒミツは以下の通りだ。
「2日目のカレーに粘度が増しているのはルーだけではなく、
具材のジャガイモにもポイントがあります。
ジャガイモはでんぷん質なので、とろみをつける役割があります。
なので、荷崩れたジャガイモによってとろみが増します。
あとスパイスの辛味やうま味も、
2日目の方がルー全体に味が馴染むので、
一層美味しく感じられます」(伊能すみ子さん)
■カレーの語源
そもそもカレーは、どうして「カレー」という名前が
付けられたのだろうか。
「著説あるのですが、インドがイギリスの植民地だった時代に、
具材をスープで煮込んだ料理の総称である『カリ』を
料理名と間違えて覚えてしまったイギリス人が帰国し、
カレー料理として広めたこと。…
神にお供えする野菜ごはんである『カリ・アムドゥ』をカリと呼んだこと。
インドのヒンドゥー語で、香りの良いもの、
美味しいものを意味する『ターカリー』が変化してカレーになった、
など他にも多数あります」(伊能すみ子さん)
それぞれの説に共通するのが「カリ」という言葉。
普段何気なく口にしていルーカレーも、
「カレー」という名前が呼ばれるまでに「こんな歴史があったんだ」と考えると、
非常に感慨深いものがありそうだ。
●専門家プロフィールー:
カレーマイスター 伊能すみ子
スパイスを愛すルーカレーマイスター。
民放気象番組ディレクターの経歴を持ちながら、
調理師専門学校で食文化を学ぶ。
アジア料理を得意とし、旅をしながら食の楽しさを探求。
食の専門家として資格を生かし、
飲食情報の提案やアジア各国料理の執筆を手がける。
『専門店が教えルースパイスの基本』(PHP研究所)ではレシピを担当。
カレーマイスター養成講座 http://curry-m.jp
柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20150216/Goowatch_92bb5d2dc2b087ea08b8d612467f1252.html