40歳過ぎたら「逆算式」で人生の目標を立てる
01月01日 12:20
プレジデントオンライン
40歳過ぎたら「逆算式」で人生の目標を立てる
40歳過ぎたら「逆算式」で人生の目標を立てる
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2015年2月2日号 掲載
なぜ忙しさに追われる毎日なのだろう。
ちょっと余裕ができても、ダラダラと
時間を使ってしまうのはどうしてだろう。
おそらく時間の重要性を頭ではわかっていても、
時間をどう使えばいいかが明確ではないからだろう。
そもそも、人間はなまけもの。
これがしたいという目標、
こんな人生を送りたいというベクトルが明確でない限り、
効率的な時間の使い方はなかなか身につけられないはずだ。
----------
▼水平線から昇り、沈んでいく太陽の軌跡に
人生をなぞらえるとすれば……
[1]今、自分はどのあたりにいると思いますか?
[2]もし、この軌跡のうちのある時期に戻れるとするなら、
どの辺に戻りたいですか?
[3]そこに戻りたい理由は何ですか?
[4]今以降の人生とキャリアを歩むうえでの抱負を
一言で述べてください。
----------
そこで、まずは上の課題に取り組んでみよう。
日の出から日没まで、人生を太陽の動きになぞらえると、
今、自分はどのあたりだと思うか?
経営学のなかでもモチベーション、リーダーシップ、
キャリアなど、組織における人間の行動や
心理にかかわる研究に取り組む
神戸大学大学院の金井壽宏教授は言う。
「自分は今、どのあたりにいるのか。
人生で光り輝いていた時期はいつか?
自分がいくつまで生きられるかはわらないので、
平均寿命よりは余分に生きたいと思うなら、
40歳から45歳が、人生の真ん中、つまり中年と意識する時期です。
40代半ばを過ぎると、生きている間に
やりたいことはなにかと、人生の終わりから逆算して、
イメージできるようになります」
人生半ばというと、どうしても衰えることを感じてしまうが、
そうではないと金井教授は続ける。
「正午を過ぎると、人生下り坂のような気になりますが、
そうではなく、午前中は日陰だったところに
午後には日が当たるように、午前中、
影になってしまったものを統合していくのが
人生の午後の発達課題だと心理学者のユングも言っています。
むしろ40代半ばから、真の個性化は始まる。
人生が有限であることを前提に逆算して
夢を実現していくと考えれば、
時間を上手に使いたくなるはずです」
大人になって現実の忙しさにかまけていると、
時間はどんどん過ぎてしまう。
時間の上手な使い方を身につけるには、
まずは残り時間に気づくことから始まるのだ。
----------
神戸大学大学院経営学研究科教授
金井壽宏(かない・としひろ)
1954年生まれ。京都大学教育学部卒業。
組織のなかで生じる人間にかかわる問題に対して、
個人にとっても組織にとっても
創造的な活動を促進するという視点で
様々な研究を行っている。
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(神戸大学大学院経営学研究科教授 金井壽宏
構成=遠藤 成、大塚常好)
01月01日 12:20
プレジデントオンライン
40歳過ぎたら「逆算式」で人生の目標を立てる
40歳過ぎたら「逆算式」で人生の目標を立てる
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT 2015年2月2日号 掲載
なぜ忙しさに追われる毎日なのだろう。
ちょっと余裕ができても、ダラダラと
時間を使ってしまうのはどうしてだろう。
おそらく時間の重要性を頭ではわかっていても、
時間をどう使えばいいかが明確ではないからだろう。
そもそも、人間はなまけもの。
これがしたいという目標、
こんな人生を送りたいというベクトルが明確でない限り、
効率的な時間の使い方はなかなか身につけられないはずだ。
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▼水平線から昇り、沈んでいく太陽の軌跡に
人生をなぞらえるとすれば……
[1]今、自分はどのあたりにいると思いますか?
[2]もし、この軌跡のうちのある時期に戻れるとするなら、
どの辺に戻りたいですか?
[3]そこに戻りたい理由は何ですか?
[4]今以降の人生とキャリアを歩むうえでの抱負を
一言で述べてください。
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そこで、まずは上の課題に取り組んでみよう。
日の出から日没まで、人生を太陽の動きになぞらえると、
今、自分はどのあたりだと思うか?
経営学のなかでもモチベーション、リーダーシップ、
キャリアなど、組織における人間の行動や
心理にかかわる研究に取り組む
神戸大学大学院の金井壽宏教授は言う。
「自分は今、どのあたりにいるのか。
人生で光り輝いていた時期はいつか?
自分がいくつまで生きられるかはわらないので、
平均寿命よりは余分に生きたいと思うなら、
40歳から45歳が、人生の真ん中、つまり中年と意識する時期です。
40代半ばを過ぎると、生きている間に
やりたいことはなにかと、人生の終わりから逆算して、
イメージできるようになります」
人生半ばというと、どうしても衰えることを感じてしまうが、
そうではないと金井教授は続ける。
「正午を過ぎると、人生下り坂のような気になりますが、
そうではなく、午前中は日陰だったところに
午後には日が当たるように、午前中、
影になってしまったものを統合していくのが
人生の午後の発達課題だと心理学者のユングも言っています。
むしろ40代半ばから、真の個性化は始まる。
人生が有限であることを前提に逆算して
夢を実現していくと考えれば、
時間を上手に使いたくなるはずです」
大人になって現実の忙しさにかまけていると、
時間はどんどん過ぎてしまう。
時間の上手な使い方を身につけるには、
まずは残り時間に気づくことから始まるのだ。
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神戸大学大学院経営学研究科教授
金井壽宏(かない・としひろ)
1954年生まれ。京都大学教育学部卒業。
組織のなかで生じる人間にかかわる問題に対して、
個人にとっても組織にとっても
創造的な活動を促進するという視点で
様々な研究を行っている。
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(神戸大学大学院経営学研究科教授 金井壽宏
構成=遠藤 成、大塚常好)