今年こそ手軽に貯金を!
無精な人でもできる家計簿のつけ方
01月03日 11:00
ORICON STYLE
今年こそ手軽に貯金を! 無精な人でもできる家計簿のつけ方
新年を機に家計簿をつけて、お金の動きをみてみては?
(ORICON STYLE)
新たな年を迎えて、今年の目標の一つに、
「家計簿をつけよう」「お金をしっかり管理しよう」
と意気込んでいる人もいるだろう。
とはいえ、これまで途中で挫折してしまった人も
きっと少なくないはず…。そこで今回は、
“無精な人でもできる家計簿”の
つけ方を2つのステップでお伝えしよう。
■
ステップ1■
「固定費」を書き出す
家計簿が面倒になる原因の一つに、
「あらゆる出費を書き出そうとしてしまうこと」がある。
お金を払うたび、または銀行から引き落としがあるたびに、
「家計簿をつけなくちゃ」と思うことはとても面倒だ。
そこでオススメしたいのが、
出費を「固定費」「流動費」の2つに分けて考えること。
まず、「固定費」とは毎月一定額の出費があるもののことで、
家賃や住宅ローン、駐車場代、保険料、
水道ガス光熱費、携帯電話代、習い事などがそうだ。
これらは、銀行の口座引き落としや
クレジットカード払いになっていることが多いので、
一度まとめて書き出して一覧にしてみよう。
合計すると、この「固定費」だけで、
かなりの金額を払っていることに気付くだろう。
普段あまり意識していないお金なので、
削ろうと思えば大きく削れるものもあるかもしれない。
新年という節目に、「本当に必要なお金か」
「削るところはないか」をじっくり検討してみよう。
3,000円でも削れれば、
1年で3万6,000円セーブできるようになる。
固定費は、ある程度金額が決まっているものなので、
一度トータルの金額を把握して見直しすれば、
これ以降は書き出さなくてもOK。
家計簿としては、もう一つの
「流動費」だけをつけていこう。
■
ステップ2■
「流動費」を書き出す
「固定費」の把握ができたら、
さっそく家計簿をつけていこう。
家計簿をつけるのは、「流動費」だけでOK。
「流動費」とは、食費や外食費、交際費、洋服代やコスメ代、
雑費などのこと。これらは、自分の気分に応じて
大きく変動するものなので、家計簿を付けることで、
自分の出費の癖が浮き彫りになるという効果がある。
電子マネーやクレジットカード払いなどをした場合は、
引き落とされる日ではなく、
“支払う行為をした日づけ”に出費の金額をメモしていこう。
1円単位で細かくせず、ざっくり100円単位でOK。
1ヶ月分を合計してみると、
何かの費用に大きな偏りがあることに気付くかもしれない。
「週末の外食費がものすごくかかっている」
「一人でカフェによく入っている」
「ネットで不要な雑貨ばかり買っている」
などとクセが見えてきたら、
翌月はその出費を意識して減らすようにしてみよう。
「流動費」のすべての出費をつけるのが面倒なら、
「外食費だけ」「カフェ代だけ」などと、
ほかの人と比べて多いと感じる出費だけに絞ってもいい。
その費用がどれだけ多いかがわかれば、
翌月から少し削ってみることで、
月々の貯蓄はアップするはずだ。
専用の家計簿を買わなくても、
手帳の隅に書きこんでいったり、
家計簿アプリを使ったりするほか、
すべてレシートをもらっておき、
週末にPCでエクセルに打ちこんでいったりしてもいいだろう。
「自分がストレスを感じない方法」を選ぶのがコツだ。
書きこんだあとは、○(買ってよかったもの)、
×(買わない方がよかったもの。失敗だったもの)、
△(どちらか迷うもの)の3つのジャッジをしてみよう。
そして、×の買い物に今後気を付けるようにすれば、
無駄な出費はどんどん減っていく。
■
無理をしないことが長く続くコツ
家計簿をつける際に大切なことは、
“無理をしない”こと。「大変だな…」と
ストレスを感じてしまうと、
ストレス解消のために衝動買いなどをして、
本末転倒になってしまうからだ。
もちろん、家計簿をずっと続けていくことに意味はあるが、
忙しい人はそうもいかないだろう。
2〜3ヶ月など、ある程度家計簿をつけられたら、
一度やめてしまってもいい。
1年に1〜2回だけ集中して家計簿をつけて、
自分の出費のペースを把握しておくようにしよう。
あとは、確実に毎月貯蓄ができていれば、
よしとしてもいいだろう。
以上、“無精な人でもできる家計簿”についてお伝えした。
家計簿はつけただけで満足するのではなく、
無駄な出費に気付き、それを省いていくことに意味がある。
ストレスをためて衝動買いをすることのないように、
無理のない範囲で家計簿をつけてみよう。
(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。
1万件以上のマネーデータを分析し、
500人以上にマネーの取材経験あり。
マネーや女性の生き方などをテーマに
取材・執筆・記事監修などを行う。
男の子、女の子の2児の母でもある。
ブログ:http://ameblo.jp/nishiyamamiki/
http://news.goo.ne.jp/article/oricon/life/oricon-2064298.html