長瀬智也がなかなか好演。ディーンフジオカは大手企業のエリートサラリーマンをクールに演じる。長瀬同様なかなか挫けない逞しい男だ。同じくクールな高橋一生は銀行マン。この人興奮したことは観たことがない。
三人が主役。
キャストは結構贅沢。
嫌味や違和感覚えたり、不快な気分にさせる役者はいない。結構ハマっているなと思う。
深田恭子もいよいよ母親役に違和感なくなってきた。事故で犠牲になる母親役にも谷村美月を、小生は好きな女優さんなんだ。小池栄子もジャーナリスト役にハマっている。この人上手いよね。もっとハマっているのは岸部一徳だが、この人は尊敬したいほどだ。
三菱自動車のリコール隠しの実話のドラマ?映画化だが、実は原作を読んでいない。
それでも楽しめる作品だ。
大組織には必ず正義感ある者が存在する。組織では上手く行動しないと冷飯を食わされることになる、身に染みて感じている。下手すると生涯。組織人はそれなりのポストにいてナンボの世界だからだ。正義もあと先を考えないのは愚行だと、サラリーマンの角度、視線で観ることができる点は、原作の池井戸ならではだ。
この調子でいくと山崎豊子のようなスケールの大きい作品を、と期待したくもなってくる。
まあ、観て損はないと思う。下町ロケットや半沢直樹、陸王より作品としてはイイかもしれない。