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きままに映画や趣味を

五月歌舞伎

2019-05-16 00:58:16 | 映画
Pこの春に転職し休務日が水曜日と固定した。火曜が金曜感覚でグッドだ。昨夜はピカデリーに行った。長唄を聴きたいのもあるが、「きっちゃん」のブログに触発された。そうだ歌舞伎行こう!密かに思っていたのだ。久々だ。丸の内線を使えば乗り換えなしで行けると、自転車のペダルを漕いでいたのだが、やはり疼痛厳しく弱気になる。どっちにしろ当日券なら両国の大相撲にしようか、居眠りしながら国技館でゆっくりするのも良しだとJR駅に引き返した。総武線車中再び考える。出遅れたが昼の部の最後「め組の喧嘩」には間に合うだろ。一幕見席、天井桟敷は初めてだ。四ツ谷で乗り換えた。
係の人がタイミングよく窓口に案内してくれた。「勧進帳」に間に合う。「め組」と通しで三千円なり。
「勧進帳」はギリギリだったのでさすがに立ち見だった。が存外見えるし聴こえる。500円の解説イヤホンをつける。外国人もチラホラ。
長唄、海老蔵、松緑。イイね。数年前観たときより殆どが美味しい場面のような気がしてくる。松緑の声は良く聴こえるのは真正面だからか。花道の海老蔵の声がくぐもって聴こえた。見栄を切るのはまずまずか。

幕間に、ゆうゆう通路側のイイ席を確保し、地下二階までおお急ぎ弁当と豆大福を求めた。席に戻るが時間がない。弁当半分だけ食べてトイレに行く。「め組」が始まる。菊五郎、菊之助…長唄、三味線も聞き覚えのある旋律が流れる。いいな、喧嘩は尻上がりに見せ場が盛り上がる。
少し微睡んでしまったが。

B2のスタンドで、残りの弁当を食べ、医院でキセノン投射治療し帰宅。相撲は2番残っていた。
ちょい疲れたが、一幕見席は予定縛られず気軽で良い。




VICE

2019-05-10 23:55:20 | 映画
こういう映画作品は我が国ではつくれまい。過剰な忖度社会だし。不作為、従順、右倣えが蔓延してから長過ぎる。誰も疑問視しない。
クリスチャンベールをはじめ役者の役づくり、肉体までも改造し、リアリティと皮肉とパロディに満ちた科白。作品に関わった全スタッフに拍手喝采だ。
ここまでやるか、これでもかと過激で特盛だ。テンポもいい。
アメリカ史上最強、最凶の副大統領、ディックチェイニーの伝記映画。
観たのはひとつき以上前だったか。もう一度観よかなと思っていたのだが。とにかく面白い。

サムロックウェルの43代のジョージWブッシュ大統領。うわぁそっくりだよ風貌、お笑いを誘う会話。


バイスながらも、事実上、実権を握ったディックの妻役はなんとエイミーアダムス。好きなんだよ。役の為肥ったんだろうが、オバさんオバさん臭い体型は余り歓迎しないが、リアリティある。太めでもエイミーは矢張り可愛いい。そういえばクリスチャンとはアメリカンハッスルでも共演してたな。


9.11後のアメリカ政府の方向性をバイスが決めてしまう。イラク侵攻だ。ブッシュに決断させてしまう。
まさに悪の副大統領、バイスだ。

笑った後に
やがて寒気がしてくる。政府、国家権力に恐怖で身体が震えてくる。