一度観たような気がした。
サガンのデビューの青春期から晩年、亡くなる迄の生涯を描いた2008年の作品。すぐに、 このサガンはピアフではないか!と思わせる。偶然サガン役のシルヴィ テステューが、ピアフにも出ていた。シルヴィがピアフを演じていたわけではないが、何故かピアフと重なる。生きざまが似てるからだろうか。
サガンの衝撃のデビュー、18歳、高校の夏休みに書いた小説がご存知大ブレイク。家族も応援している。ピアフと決定的に違うのはサガンは中流の良き家庭で幸福に育ち、家族も円満なこと、育ちはいいのだ。
サガンは才能横溢、創作意欲が高まっていくが、彼女に筋悪連中がまとわりつく。喰いものにする。何処の国でもあるのだ。マネージャーがいれば違うだろうに。
金がなくなれば彼らは綺麗に去ってしまう。サガンはその仲間との時間で、ギャンブル、アルコール、コカインを覚える。薬物が矢張り命とりになるのはピアフと同じだ。麻薬は交通事故時の治療のモルヒネが契機といわれているが。
ところで、前に観たなと思ったのは確かだが、それはジーン セバーグのセシルだった。今回の映画とまるで違う。創った時代も。セバーグは美人だし。シルヴィのサガンも勿論ショートカットだが、セバーグにかなうはずがない。
セバーグは40歳で亡くなっていたのには今更驚き、黒人解放運動.公民権運動にも組していたことも知らなかった。
サガンもピアフも自由気儘な放埓な生き方
だが、両者とも創作には熱心で、仕事もよくする。サガンがピアフに見え、ピアフがサガンに見えて、重なりあう。愛に飢え貪欲なまでに追求する芸術家、自滅的に身体を苛めていくさま。きめ細やかで傷つきやすい感性も重なりあう。
麻薬で四万フランの罰金の判決。サガンは毅然と言い放つ。
「人は他人の自由を冒さない限り自由だ。私は自分の好きなように死ぬ権利がある」
声には出さない賛同者はいると思うのだが。
ミッテラン大統領も見舞うエピソードも入ってるが、聞けば、フランスのプライドをかけて創った作品だという。確かに隙のない充実したレベルの高い出来である。
サガンの才能は素晴らしいことをいま改めて知る。熱心な読者ではないが「夏に抱かれて」を読んだ気がする。
伝記映画はいい。
イブ サンローラン、エデット ピアフ、フランソワーズ サガン、一時代を築いた才能豊かな表現者…3人とも同時代を生きた…を映像で観ることができる。
セバーグの「勝手にしゃがれ」をいままた観たくなった。
サガンのデビューの青春期から晩年、亡くなる迄の生涯を描いた2008年の作品。すぐに、 このサガンはピアフではないか!と思わせる。偶然サガン役のシルヴィ テステューが、ピアフにも出ていた。シルヴィがピアフを演じていたわけではないが、何故かピアフと重なる。生きざまが似てるからだろうか。
サガンの衝撃のデビュー、18歳、高校の夏休みに書いた小説がご存知大ブレイク。家族も応援している。ピアフと決定的に違うのはサガンは中流の良き家庭で幸福に育ち、家族も円満なこと、育ちはいいのだ。
サガンは才能横溢、創作意欲が高まっていくが、彼女に筋悪連中がまとわりつく。喰いものにする。何処の国でもあるのだ。マネージャーがいれば違うだろうに。
金がなくなれば彼らは綺麗に去ってしまう。サガンはその仲間との時間で、ギャンブル、アルコール、コカインを覚える。薬物が矢張り命とりになるのはピアフと同じだ。麻薬は交通事故時の治療のモルヒネが契機といわれているが。
ところで、前に観たなと思ったのは確かだが、それはジーン セバーグのセシルだった。今回の映画とまるで違う。創った時代も。セバーグは美人だし。シルヴィのサガンも勿論ショートカットだが、セバーグにかなうはずがない。
セバーグは40歳で亡くなっていたのには今更驚き、黒人解放運動.公民権運動にも組していたことも知らなかった。
サガンもピアフも自由気儘な放埓な生き方
だが、両者とも創作には熱心で、仕事もよくする。サガンがピアフに見え、ピアフがサガンに見えて、重なりあう。愛に飢え貪欲なまでに追求する芸術家、自滅的に身体を苛めていくさま。きめ細やかで傷つきやすい感性も重なりあう。
麻薬で四万フランの罰金の判決。サガンは毅然と言い放つ。
「人は他人の自由を冒さない限り自由だ。私は自分の好きなように死ぬ権利がある」
声には出さない賛同者はいると思うのだが。
ミッテラン大統領も見舞うエピソードも入ってるが、聞けば、フランスのプライドをかけて創った作品だという。確かに隙のない充実したレベルの高い出来である。
サガンの才能は素晴らしいことをいま改めて知る。熱心な読者ではないが「夏に抱かれて」を読んだ気がする。
伝記映画はいい。
イブ サンローラン、エデット ピアフ、フランソワーズ サガン、一時代を築いた才能豊かな表現者…3人とも同時代を生きた…を映像で観ることができる。
セバーグの「勝手にしゃがれ」をいままた観たくなった。