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きままに映画や趣味を

蘇りし者

2016-09-15 17:58:16 | 映画
昨日、早稲田松竹でディカプリオの「蘇りし者」を観た。
何だこれは!過酷過ぎるサバイバルゲームだ。何でディカプリオ扮するグラスはこんなに強く逞しいのだ!
ランボーやロッキー、007を遥か凌ぐ生命力。俺たちなら何回死んでいることやら。

前情報、知識なく飛び込み的に観たのだ。
終わったら11時近かったよ。気が抜けず緊張感ありエラく疲れた。観るなら体調イイ時の方がよろしい。

子連れ熊に襲われ瀕死の重体になってからサバイバル劇が本格的に始まるのだが。

時は何年位かなと思って観ていた。先住民族がいて、フランスに毛皮を売るハンターグループの話だが。西部開拓時代いや、開拓前史だな。たぶん1800年代?
やはり1823年だった。勿論独立はしていたし、西部劇が舞台になるのは19世紀後半だからそれ以前の話だ。
聞けば実話をベースに創られたとのこと。



ディカプリオの熊との格闘劇、生き埋めされ、まさに蘇るシーン、川で魚を手で捕獲し生で貪る、内臓を取り出し馬の腹の中で寒さをしのぐなどなど、驚愕の連続。


美しく素晴らしい映像が全編。


アカデミー賞主演男優賞を受賞した のはごもっとも。


ディカプリオを見直しました。


アメリカの歴史をおさらいしなければ、
ならない気がしてきた。


シン・ゴジラ

2016-09-07 22:56:11 | 映画
東京湾アクアラインが崩落!一体何が?海底トンネルでこんなこと起きたらパニックだ。
海底火山か?冒頭シーンで、こりゃ面白いカモと期待感が高まり来て良かったと思う。正直、この手の映画は好みじゃないから。

政府のバタバタ劇が始まる。危機管理ってやつだ。某所で危機管理を担当していた時代を思い出す。ロンドンで同時多発の爆破テロが起きた年だ。迅速で正確な情報が命だ。専用の携帯電話を持たされ24時間勤務の単身赴任。年末年始もない。危機は時間も場所も選ばない。テロを最も恐れた。自然災害はある程度予測できるが、この無防備な都市は防ぎようがない。テロに加え新型インフルエンザのパンデミックも想定内でなければならなかった。
?
アクアラインのアクシデントの原因が不明なうちに、テレビに巨大生物を映し出される。まさに想定外。水生生物だとか言ってるうちに、東京湾から多摩川河口、京浜運河、そして上陸だ。ああ、大田区、品川区が瞬く間に壊滅していく。

巨大生物の顔、目が、あら何とウツボの顔にそっくり。ラブカとか言ってるが、ウツボじゃないか!

昔、伊豆半島にメジナ釣りに行ったときにオレを睨んだウツボの目を思い出す。釣り上げたメジナを岩場で水槽をつくり放していたのだ。が、気がついた時は遅し。何と巨大ウツボがメジナを?み込み、型のいいのは食い千切られているではないか。何処から進入してきたのか?岩陰に潜んでたのだろうか、メジナ全滅!この野郎と流木でウツボを取りだし何とか海に戻す、その時、ウツボに睨まれのだ。背筋がゾーッとなった記憶。


ああ、映像にあのウツボの顔した生物、これは馴染みのゴジラの顔より怖い。
映像にブルッとくる。

政府のドタバタが続くが、官房副長官とか補佐官ら総理周辺の若手議員は先生なのだが、何故か役人、官僚にみえる。リアリティあると思うが、現実は先生たちはもっと頭の回転が悪く、役人を呼びつけレクチャーを受けてるだろうと思うのだ。もっとも映画でも閣僚たちは役人のメモがたより。

政治家はデキル官僚とチームを組まなければイイ仕事は出来ない。デキル政治家は役人を上手く使う。この基本形が歪みバランスが崩れると国民が迷惑するのだ。立場を利用して私腹を肥やしたり威張っているのは論外。重要な職業倫理というものは可視不能だからね。


形式主義的で儀礼、権威主義的な、面子だけ気にする政府だが、こういうのは政府に限らないんだ。組織に例外なく存する、カイシャやムラでも、何処でも見られる風景。反吐が出るが、現実だ。

品川区に進行し、港区、千代田区も危し。政府要人たちは立川広域防災基地にヘリで避難、疎開しようとした。が総理以下閣僚はゴジラに撃墜、死亡。陸路の官房副長官たちが生き延びる。彼らが頼りだ。
このときのゴジラの顔はもう大人に?よく知っている顔に成長して、ウツボ顔でないから正視できた。


さて、どうなるのか?我が国の危機をどう処理するか?ところで「国民保護法」という法律はご存知だろうか?有事の際は国民を安全な地域に移動させ保護しなければいけないという法律だ。映画でも出てこないのだが。
福島原発事故のとき何故準用しなかったのかといまでも思っている。

何と解決のため自衛隊では対応に限外あり、米軍の協力を、そして国連の問題にまで発展する。ドメスティックでは済まない事態になっている。

ストーリーはシンプルだが、これから観る人の迷惑だろうから、内容とか結末を語るのはやめておく。


中頃から後半の武器使用の、ゴジラ退治劇は小生にはいささか退屈だった。自衛隊や米軍オタクにはたまらないかもしれないが。
小生が感心したのは、破壊されていく都市のリアリティさだ。みごとなものだ、映像表現もここまで出来るのだ。

ところで、途中から登場するバイリンガルのアメリカ政府の特使。この美人誰?唇がとても魅力的な女性。だれ?誰?
石原さとみだぞ。
特使という立場で過剰に登場するが、なかなか味が効いている。
石原さとみが出ないと、オヤジどものゴジラ退治の退屈極まりない劇になるとか。平和ボケ、弱小国ニッポンが、ゴジラで表現したテポドンなるものにバタバタする、辱めの映画になってしまうのを救ってくれたのだ。


何故か唐突だが、ザ・ピーナッツが出演して歌ったモスラを思い出してしまった。
小学生のときに観たのだがなぜか覚えている。ガキながらもちんけな映画だなと思った。だが口にしてはいけない空気を感じてもいた。キャーキャー言ってる周りの人たちがバカで幼稚に見えた。ザ・ピーナッツが可愛いと思ったのはだけは間違いない。ませたひねたガキだったのだろうか。


ヒマがあったら観てもイイだろう作品だ。