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ウィストンチャーチル/ヒトラーから世界を救った男

2019-06-28 12:30:50 | 映画
たぶん観たのは3月。
チャーチルのイメージは、ヤルタ会談、ポツダム宣言、そして我が国の降伏だが。学校では現代史は省かれるので自分で勉強するしかない。

チャーチル役のゲイリーオールドマンはこれでアカデミー主演男優賞。辻一弘氏はメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。

サブタイトルのごとく、ヒトラーから世界を救ったということなのだろう。
チャーチルが市民の声を直接聞くエピソードはご都合主義だが。地下鉄のシーンはなかなかの演出だ。が、これはフィクションだと言う。
映画としてはよく出来ているが、米英の合作だから戦勝国側のお話である。

東京大空襲や原爆投下を回避できなかった史実は変えようがないから、トルーマンと同様、チャーチルを手放しで拍手できない。






さよならくちびる

2019-06-26 13:30:42 | 映画
だいぶ前封切の翌週に観た。
ハルレオ。役者って本当に素晴らしい。まさにプロだ。歌もさることながらギターも自ら演奏しているからだ。既成のデュオの如く。

久々のロードムービー。ハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)のデュオ、バイト先でハルがレオに声をかけギターを教え成立したデュオだ。ハルが詩も曲も作る。路上ライブをやるようになり、次第に売れるようになる。レオはやや嫉妬混じりの意識を持つようになる。シマ(成田凌)がマネージャーに名乗りでる。

解散前の地方都市のライブハウスツアー。ツアーが終われば解散なのだ。ツアーに出るところから映画が始まる。

二人の関係がツアーの中で語られ、二人の人間性、またローディ兼マネージャーの成田凌が絡み合い三人の立ち位置が分かってくる。成田が二人の均衡を保つ存在だ。通俗的な三角関係でないところが良い。
三人ともそれぞれに断ち切れない過去を背負い、関係も壊れそうなのだが。

ツアーを通じて回復する終わり方がいい。
青春とは往々にして生涯最も老い頑固になるような気もする。

門脇麦が演ずるハルの役はとても難しいのだが、またとてもナーバスで複雑な精神状況にいるのだがよく演じている。レオは分かり易いキャラで描かれているが、レオもハルと同じくらい辛い体験しているのが、説明なくても感じられる。
あの「スマホを落としただけなのに」では鬼の様な演技を見せてくれた成田凌がいい感じで、今後も期待できるなと思う。

小松菜奈も門脇麦も役に成りきり、リアリティある青春映画だ。

この映画のあと、門脇と小松の作品をプライムで観まくった。


アンノウンソルジャー

2019-06-25 21:34:12 | 映画
フィンランドが、ソ連、ドイツと戦った歴史を知らないでいることを恥じている。

北欧の小国の無名のソルジャー、奪われた地を取り戻すため戦う。壮絶な戦闘シーンを兵士目線で丁寧に描いた。


楽しい映画ではないが、
フィンランドでは5人に1人は観たという。
自国の歴史だから涙なしでは観られないだろうと思う。