◆晴天に誘われて
週明け月曜日25日は、気温も上がり、汗ばむ陽気でした。かすかべの市の花藤も見頃とのことで牛島の藤を観に行ってきました。本当に久しぶり。
場所は、市内牛島にある藤花園
ホームページはこちら
↓↓
古利根川沿いを歩いて徒歩でも行けます。車の場合は専用駐車場の他、近くのパチンコ店と共用の広い駐車場が利用できます。駐車場から200m程歩くと藤花園の入口です。
藤花園入口
コロナ禍で、一昨年、昨年と休園が続いており、3年ぶりの開園と言うことで多くの方が訪れていました。
◆園内
入園して、右手の欅の下に石碑があります。
天然記念物牛島之藤
昭和参年四月建設
牛島の藤案内石碑
国指定特別天然記念物
牛島の藤案内
この藤は、樹齢約千年といわれる古藤で、山藤に似ているが、つるは右巻きで毛がない変種といわれ、全国一をほこる根のまわりは十平方メートルもある。明治の頃は、三メートルちかい花房をつけていた。藤棚は七百平方メートルの面積がある。園内にはおなじ藤が二本あるが毎年五月はじめに藤紫色の花をひらき美しいながめは関東一といわれている。昭和三年一月十八日国の天然記念物、昭和三十年八月二十二日文化財保護法により特別天然記念物の指定をうける。
藤の伝説
むかし、柳原で農家の娘が長い間病気で苦しんでいた。旅僧から娘の病気は生垣の中にある藤を寺に納めるとよくなるといわたので 藤を寺の境内に移し植えたところ病気は治ったという。この寺は蓮花院といわれ今はないが、藤だけが残されてそのあとをしのばせている。
昭和四十七年三月
埼玉県教育委員会
春日部市教育委員会
春日部市 関根石材店施工
また、頂いたパンフレットには
由来微証伝説(現在高野山にあり)
当園は元真言宗蓮花院の境内なりしを明治七年当寺の住職藤岡好三氏其の筋へ出願なし、廃寺となり爾来所有者変わり現在にいたる、又、人々の言伝えによると、千二百年前、弘法大師お手植の藤とも聞きおよぶ。
と書いてありました。
日本語、中国語、英語の案内板
凄い生命力
園内の南西に小高いところがあり、そこからみると
絶景かな
◆藤を守る
なお、藤花園さん開園(藤の公開)は、長年受け継いだ藤を守るため、4月から5月の開花時期だけです。
以前、園長さんに伺ったところ、
国の天然記念物の藤を守るため、肥料には、酒粕などを与えている。そして、藤の開花には冬と夏の気温差も大いに関係しており、冬が暖かくても、夏が涼しすぎても花は綺麗には咲かない。
と仰っていました。実際藤の根本には、こんな立札も
創業文化五年(1805)世界鷹小山家グループ小山景一氏経営の(秋田)北鹿(新潟)雪椿・ 越の2本櫻 (埼玉)都鷹(茨城)賜杯櫻(伏見)世界鷹・京姫(灘)浜福鶴各銘醸庫より寄贈の酒粕を毎年寒肥として施肥しこの見事な花房の活動力の源泉となっております。
特別天然記念物
藤花園主
小島すい子
丹精込めて藤を守ってきたことがわかります。小島すい子氏は先代の園長さんのようです。
なお、藤の花の香りを感じられるのは、日差しが強い日中より、朝早くか夕方がおすすめとのこと。また、コロナ禍の前までは、外国の方も増えていたそうですが、2シーズン閉園でしたので、しばらくは期待できなそうです。
そして、入口付近には
やはりお寺の名残りのようです。