昭和館

運営団体がどこか、とかなんでこんなに高級で巨大なのかとか、
諸々疑問は持ちつつも、それはさておいて、

多くの資料が集められた戦中戦後の実際のもの達だけでなく
ニューズ映像が各コーナーで沢山見ることが出来て、感じる事
考えるものが数多く展示されていた。

私はかなり多くの戦中派の親族に囲まれて育って、それぞれから
戦争体験を口寄せできるほど聞いて育った。
それでも毎回この手の施設に行けば新たな出会いがある。

子供達の言葉遣いのきれいなこと。思いやりあう言葉の交流があること。
どんな状況下にあっても子供達はささやかな希望と夢を持って生きている。
その綴り方や日記を見ていると、あえてこの時代に生まれてきた子供達
の偉さみたいなものを思って勝手に涙が流れてしまう。

戦争は、誰が悪いとか、どこに責任があるのか、という問題は大事
かも知れないけれど、どちらの側にとっても国民が誰一人幸せに
なれはしないし、辛く苦しいことだったのだということが、一つ一つ
の現存する生活用具や衣服などから感じられる。

原爆資料館のように衝撃が走るような、変形や焼け跡はないけれど
きれいに保存されている分だけ静かに伝わるものがある。

日本は負けたからこそ、得たものがあったはず。もう2度と戦争は
しないんだと。その事を確かめる為にこそ、若い人たちは靖国神社や
戦没者資料館に一度は言ってみて欲しい。

名前があり、親兄弟がいて、家族を愛する人たちがそこにいる。


私は今回恥ずかしながら資料室で
原爆投下後のアメリカで一般市民の多くが日本に対して申し訳ないと
思っていたり、ホワイトハウスに直接抗議したり、新聞投書したりと
いう行動を起してくれていた事。
アメリカはテロと同じ行為をしたとして自分の国を情けないと批判して
くれた事を知った。
まだまだ知らないことが沢山ある。

ビルをでたらすぐ地下鉄だけれど、乗る気になれず、外堀を2人で竹橋
まで歩いた。
ちょうど写真の親子のように。