帝塚山鍼灸院

不妊症や逆子、冷え性、肩こり、腰痛、頭痛、痺れ、鬱病、目の疲れ、難聴など鍼灸に興味のある方へ理解を深めて頂く為のブログ

手の痺れについて

2010-07-21 18:21:11 | 肩こり・腰痛・関節痛・痺れ・麻痺・運動器疾患
痺れで最も大切なことは、どの部位が痺れるかが分かれば、神経分布から病変部位をかなり正確に推測できることです。

 手の痺れは片手に起こるのがふつうですが、両手に起こることもあります。片手か両手かによって原因が大きく異なります。

 片手に起こったときには、

1、頸腕症候群
2、なで肩の女性に多い胸郭出口症候群
3、頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア
4、末梢神経障害 などが挙げられます。

1と2はいわゆる「肩こり」に関連して起こる痺れで、神経が頚髄から出た後に起こる神経圧迫が原因で起こります。

3の頚椎症や椎間板ヘルニアなどは頚椎レベルで起こる痺れです。頚椎症や椎間板ヘルニアでは痺れの位置が神経分布に従うために、痺れの部位からかなり正確に病変部位を推測できます。最近は、頚椎MRIにより頚椎や椎間板の変形や脊髄の圧迫の程度を、一層正確に観察できるようになりました。

4、末梢神経障害でよくみられるしびれは、手の指先(小指は除く)の痺れで、正中神経麻痺とか手根管症候群といわれるものです。これは手首のところで神経(正中神経)が圧迫されて起こるもので、手首をよく使う人とくに女性に多く見られます。

 両手に起こる痺れは両足の痺れを伴うことが多く、全身的な内科疾患(中毒や代謝疾患など)による多発性末梢神経障害や頚髄障害が考えられます。特殊な病気が多いので専門医の診察をお薦めします。



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