サブリミナル・(美しい子悪魔)・第二章・NO-(12)&CG
「影山君悪いね、少し聞きたい事もあって業々君に来て貰ったんだ」。と、課長の門間は仕事の話しを始めた。
テーブルの横にはルームサービスが届けられたばかりなのか、コーヒーが湯気をあげていた。課長は保険の説明をしている綾乃の前にコーヒーを差し出した。
そして近藤の前に、そして自分も手にブラックで飲んでいた。
「頂きます」と、綾乃も手を伸ばし、コーヒーシュガーをほんの少し入れるとスプーンで掻き回して口に運んだ。
そして綾乃は保険の説明を終え、左腕の時計に視線を移した。
二時二五分だった。すると、不意に眠気が襲った。綾乃は両手を口に当てて缺をしてしまった。
「済みません」。綾乃は賢明に目を覚まそうと努力したが、眠気はどんどん増すばかりだった。
「影山君っ!・・・君っ!しっかりしたまえ」呼び掛ける課長の声が・・・
「あっ?・・・私っ!・・・」綾乃はボ~ッとする意識の中で目を明けた。
すると、真っ白な中にシャンデリアがボ~ッと目に浮かび上がった。
「私っ!・・・」意識がハッキリ戻ると綾乃はベットに横たわっていた。そして素肌感覚に思わず布団を抱き締めていた。
「私どうしてっ!・・・」部屋の中には誰も居なかった。
そっと布団を捲って見た。さもあろう、全裸だったのだ。
部屋の隅にあるドレッサーの前に服が掛けられていた。慌ててシーツを巻いて駆け寄った。そして、壁には下着がピンで留められているのだった。
ピンを外した綾乃はシーツを外した。
鏡に写った自分の全裸姿に異変を感じた。「ヘア~が!・・・」
綾乃の下腹部に在る筈のヘアーが・・・綺麗に剃られていたのだった。
ドレッサーのゴミ箱、シャワー室、部屋のゴミ箱と探したが無かった。
その場に崩れる綾乃、そして我に返った綾乃は思い出していた。
そして、ふと見たテーブルの上に写真が一枚置かれているのを見付けた。
それは綾乃の全裸写真であり、股を開いたヘアーのない自分の恥部だったのだ。綾乃の顔から血の気が引き、絶望感に襲われた。
そして写真をひっくりかえした、何も書かれていない。すると、ベッドの枕元に封筒が置かれているのに気付いた。
綾乃は下着を着けると封筒を手にした。分厚い感覚に封を開けた。
中には数十万円が入っていた。綾乃は愕然として封筒を投げ捨てた。封筒が破れ、札が部屋中に舞った。
「まさかっ!」綾乃はショーツの中に手を入れた。そして指先を膣に入れた。一瞬ホッとする綾乃だった。レイプはされていなかった。
課長は私をあの嫌な奴に売ったんだ。どうしよう、もう会社には戻れない。服を着ると時計を見た、午後五時を回っていた。
頭の中は真っ白、もうどうして良いのか分からずに、ボ~ッとしていた。
警察に届けよう、そう思った綾乃はドアノブに手を掛けた。
そうしたら、何も可も明るみに出てしまう。肩を落とした綾乃はドアノブを握ったまま突っ立っていた。
すると、コンコンッとノックされて後ずさった。
「影山君、居るのか。私だ、門間だけど」。
え~っ!・・・どうして課長が。近藤の仲間じゃなかったの。綾乃は迷いながらドアを開けた。
「どうした、真っ青だぞ。さっきは急に意識を無くしてしまったから驚いたよ。私は三時から約束があったから帰ってしまったけど大丈夫か」。
そう言う門間は嘘を言っている様には思えなかった。
「はい、申し訳ありませんでした。もう気分は良くなりました」。綾乃は訊こうかと思いながらも、聴くことは出来なかった。
「そうか、じゃあ帰ろうか。お陰様で契約はまとまったよ」と、門間はテーブルの上の鍵を持つとどんどん出て行ってしまった。
綾乃は思い出した様にバックを持って部屋を出た。
言いようもない不安と、バックの中の札束と写真の事が頭から離れない綾乃だった。そしてホテルを出て二人はタクシーで会社に戻った。
終業時間が過ぎたオフィースには同僚の姿はなく、綾乃は机の上を片付けると更衣室に入った。
課長の言う事が信じられるだろうか、幾ら仕事があったとしても、意識を無くした独身の私を、あの男と二人にして帰れるだろうか。
NO-12
「影山君悪いね、少し聞きたい事もあって業々君に来て貰ったんだ」。と、課長の門間は仕事の話しを始めた。
テーブルの横にはルームサービスが届けられたばかりなのか、コーヒーが湯気をあげていた。課長は保険の説明をしている綾乃の前にコーヒーを差し出した。
そして近藤の前に、そして自分も手にブラックで飲んでいた。
「頂きます」と、綾乃も手を伸ばし、コーヒーシュガーをほんの少し入れるとスプーンで掻き回して口に運んだ。
そして綾乃は保険の説明を終え、左腕の時計に視線を移した。
二時二五分だった。すると、不意に眠気が襲った。綾乃は両手を口に当てて缺をしてしまった。
「済みません」。綾乃は賢明に目を覚まそうと努力したが、眠気はどんどん増すばかりだった。
「影山君っ!・・・君っ!しっかりしたまえ」呼び掛ける課長の声が・・・
「あっ?・・・私っ!・・・」綾乃はボ~ッとする意識の中で目を明けた。
すると、真っ白な中にシャンデリアがボ~ッと目に浮かび上がった。
「私っ!・・・」意識がハッキリ戻ると綾乃はベットに横たわっていた。そして素肌感覚に思わず布団を抱き締めていた。
「私どうしてっ!・・・」部屋の中には誰も居なかった。
そっと布団を捲って見た。さもあろう、全裸だったのだ。
部屋の隅にあるドレッサーの前に服が掛けられていた。慌ててシーツを巻いて駆け寄った。そして、壁には下着がピンで留められているのだった。
ピンを外した綾乃はシーツを外した。
鏡に写った自分の全裸姿に異変を感じた。「ヘア~が!・・・」
綾乃の下腹部に在る筈のヘアーが・・・綺麗に剃られていたのだった。
ドレッサーのゴミ箱、シャワー室、部屋のゴミ箱と探したが無かった。
その場に崩れる綾乃、そして我に返った綾乃は思い出していた。
そして、ふと見たテーブルの上に写真が一枚置かれているのを見付けた。
それは綾乃の全裸写真であり、股を開いたヘアーのない自分の恥部だったのだ。綾乃の顔から血の気が引き、絶望感に襲われた。
そして写真をひっくりかえした、何も書かれていない。すると、ベッドの枕元に封筒が置かれているのに気付いた。
綾乃は下着を着けると封筒を手にした。分厚い感覚に封を開けた。
中には数十万円が入っていた。綾乃は愕然として封筒を投げ捨てた。封筒が破れ、札が部屋中に舞った。
「まさかっ!」綾乃はショーツの中に手を入れた。そして指先を膣に入れた。一瞬ホッとする綾乃だった。レイプはされていなかった。
課長は私をあの嫌な奴に売ったんだ。どうしよう、もう会社には戻れない。服を着ると時計を見た、午後五時を回っていた。
頭の中は真っ白、もうどうして良いのか分からずに、ボ~ッとしていた。
警察に届けよう、そう思った綾乃はドアノブに手を掛けた。
そうしたら、何も可も明るみに出てしまう。肩を落とした綾乃はドアノブを握ったまま突っ立っていた。
すると、コンコンッとノックされて後ずさった。
「影山君、居るのか。私だ、門間だけど」。
え~っ!・・・どうして課長が。近藤の仲間じゃなかったの。綾乃は迷いながらドアを開けた。
「どうした、真っ青だぞ。さっきは急に意識を無くしてしまったから驚いたよ。私は三時から約束があったから帰ってしまったけど大丈夫か」。
そう言う門間は嘘を言っている様には思えなかった。
「はい、申し訳ありませんでした。もう気分は良くなりました」。綾乃は訊こうかと思いながらも、聴くことは出来なかった。
「そうか、じゃあ帰ろうか。お陰様で契約はまとまったよ」と、門間はテーブルの上の鍵を持つとどんどん出て行ってしまった。
綾乃は思い出した様にバックを持って部屋を出た。
言いようもない不安と、バックの中の札束と写真の事が頭から離れない綾乃だった。そしてホテルを出て二人はタクシーで会社に戻った。
終業時間が過ぎたオフィースには同僚の姿はなく、綾乃は机の上を片付けると更衣室に入った。
課長の言う事が信じられるだろうか、幾ら仕事があったとしても、意識を無くした独身の私を、あの男と二人にして帰れるだろうか。
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