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小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(46)&CG

2008-09-17 03:03:03 | 小説・鉄槌のスナイパー(第二章)
小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(46)&CG

シャワーを浴びた二人は迷彩服を着るとブリーフケースを持って車に乗り込んだ。そしてサングラスをすると真田と用心棒の待つサイクリンクコース沿いを走った。
真田はベンチに腰を降ろし、トランシーバーのイヤホンを耳に入れて辺りを伺うように行き交う車を見ていた。
京平は横目で見ながら素通りした。そして緩やかなカーブを過ぎると路肩に車を止め、バッミラーを見た。
真田からは死角になってる事を確認するとタクシーが来るのを待った。すると空車の軽井沢タクシーが走り抜けた。
美保は電話番号を控えた。そして携帯を持つと電話した。
「はい、軽井沢タクシーです」。
「真田といいますが三笠パークのバス停まで一台お願いできますか」。
「はい、直ぐに伺います」。
「それで少し遅れるかも知れませんから、着いたらメーターを入れて待っていて下さい。必ず行きますから。お願いします」。
そして携帯を切るとタクシーの来るのを待った。すると、五分もしない内に来て駐車灯を点滅させて停車した。
京平は美保のレシーバーのスイッチを入れた。そして真田に指示を送った。
「俺だ。いいか良く聞け。一度しか言わないからな。お前の会話は全員が聞いてる。すぐに自転車に乗って三笠ハウスの方へ行け。後は順次指示する」。
「はい」。真田の荒い息遣いが無線から聞こえていた。
京平は車を降り、真田が見える位置を探した。そして自動販売機の陰に隠れた。
真田が上って来た。その後ろから六人の用心棒が三百メートルほど離れていた。「思った通りだ」京平は声に出さず頷いた。そして真田はタクシーに近付いた。
「そのタクシーに乗れ。早く乗れ」。
「はい」。真田は自転車を路肩に放り投げ、タクシーのドアを叩いた。
ドアが開いて乗り込んだ。
「名前を言って白糸の滝と言え」、するとタクシーは走り出した。京平は走って車に乗り込むと車を出した。
そして後ろを見ると用心棒の乗った自転車はまだ見えなかった。
タクシーは料金所を抜け、白糸ハイランドウェイに入った。
京平はタンシーに少し離れて追った。
「スピートを少し落とすように言え。返事はいなくて良い」。
「運転手さん、少しゆっくり走って下さい」。
すると、スーッとタクシーのスピートが落ちた。京平はタクシーに追い付くとすかさず追い抜いた。そしてスピードを上げ、見えなくなると指示した」。
「スピードを戻して、白糸の滝のバス停を過ぎると左側にオレンジのラバーコーンが置いてある空き地がある。その空き地にリュックを置いて峠の茶屋でターンして戻って来い、テープを置いて置く」。京平はラバーコーンを確認すると車が途切れるのを待って右折して林道に入った。
そして目的地に車を止めた。「美保」「うん」
二人はライフルを手に車を降りた。そして美保は所定の岩陰に隠れて構えた。
京平はライフルを運転席に置くと銃を持ってOKサインを出し、ポンポンと肩を叩くと走って行った。そして道路を亙って雑木林に隠れて待った。
京平の行動は美保の位置から丸見えだった。美保はレシーバーで連絡を取り合いながら隠れる位置を指示した。「京平さん、その位置でOKよ。タクシーが来たわ」。
すると、タイヤの滑る音とブレーキの音がしてタクシーが止まった。ドアが開いて真田は降り事もなくリュックを置いた。ドアが閉まりタクシーは走り去った。
「いまよ、車は来てない」。と美保は指示した。
京平は雑木林の枝にテープを引っ掛けると、素早く空き地に駆け上がった。
そしてリュックを持った。そして左右を見て車がない事を確認すると道路を亙った。そして林道を駆け上がって息を切らせて美保の隣に座った。
「あ~重い。取り合えず成功だ、今日は暑いな」。美保は頷いた。
そしてリュックの中を確認した。帯び封がされた古い紙幣の現金がびっしり入っていた。そして現金を用意したディーバックに移し替えるとレシバーのスイッチを入れた。そして指示した。
「真田、空き地で料金を払って降りろ。すぐ別のタクシーが来る」それは京平の賭けだった。そして現金の入ったディバックを車に積むと車の向きを変えた。
「京平さん、タクシーが止まったわ。いまお金を払っている。タクシーは帰ったわ」。
「真田、雑木林の枝を探せ。テープは枝に掛かっているぞ」
京平はライフルのスコープを覗きながらレシーバーで指示していた。
「京平さんワゴン車が・・・」一台の車がウインカーも出さずに空き地に入って止まった。それは用心棒の乗った車だった」。
「真田、裏切ったな。あばよ」京平は破棄捨てるように言った。
「違う。私は何も知らないんだ。許してくれお願いだ」。
真田は雑木林に向かって叫んで両手を合わせてうろたえていた。
用心棒はただ何が起こっているのか分からないまま林の中を見ていた。すると、美保はためらいもなく引き金を引いた。
次々と引き金を引いた。京平もまた引き金を引いていた。すると全員が雑木林の中に転がり落ちて姿は見えなかった。
「美保、すぐに出る。僕はレシーバーとテープを回収して状況を確認して来るから、合図をしたら車を出してくれ。
「分かった。気を付けてね」。
京平は頷くとライフルを美保に渡して林道を駆け降りて行った。
美保はライフルの安全装置を確認するとタオルで一丁づつ包んでシートの下に隠した。そして薬莢を拾って京平の合図を待った。
京平は空き地に行くと雑木林に降りた。見ると頭を打ち抜かれた七人は息絶えていた。京平は一人一人確認し、七人全員の死亡を確認した。
そして真田の手からレシーバーを取るとビニール袋に入れた。そしてカセットテープを回収して空き地に戻った。そして合図した。
そして行き交う車が来ると用心棒の車の陰に入って背中を向けてやり過ごした。
美保は林道を下って道路の手前で車の途切れるのを待った。そして京平の合図で空き地に車を付けた。
京平はラバーコーンを持つと底に着いた土を払って荷台に載せた。美保は運転席を代わった。そして来た道を戻った。
そして白糸の滝の駐車場に入った。そして迷彩服を脱ぎ、スニーカーにショートパンツにTシャツに着替え、デジタルカメラ片手に観光に向かった。
すると、静岡の白糸の滝より規模が大きいように感じた。高さは三メートル程だったが幅がけっこうあった。
NO-47ー2章ー3

小説・鉄槌のスナイパー・第一章NOー(45)&CG

2008-09-17 02:48:08 | 小説・鉄槌のスナイパー(第一章)
小説・鉄槌のスナイパー・一章NOー(45)&CG

「紺野、奥さん、此れに目を通してくれないかな。夕べ書き上げたベンション再建計画の見積もりなんだけど。料理も仕入れ値も詳しく書き込んでおいたから。ゆっくり検討してくれると嬉しいんだけどな」。
「ゆっくり読ませて貰うよ」。
「じゃあ頼むよ。奥さん宜しくお願いします」。
美保は椅子から立つと頷いた。そして食事の礼を言うと書類を持ってレストハウスを出た。
ロッヂに戻ると散歩に出た。そして公衆電話から真田に電話を入れた。
「はい、真田です」。真田は緊張して上ずった声だった。
「俺だ、今すぐタクシーで軽井沢の駅前にある吉田屋貸し自転車に行け。持っていいのは携帯と財布、リュックだけだ。無線機や発振器の周波数を探知したらその場で取引は終わりだ」。
「そんな物は持っておりません、軽井沢駅前の吉田屋貸し自転車ですね。いまから行きます」。
「そうだ、また電話する」。
そして二人はロッヂに戻るとサイクルウエアーに着替えた。そして十分、二人はロッヂを出た。そして別の公衆電話の前で自転車を降りた。そして電話した。
「はい、真田です。いま吉田屋貸し自転車の前にいます」。
「自転車を借りて三笠ハウスの手前のサイクリングコースへ来い」。
「そんな、場所が分かりません」。
「馬鹿野郎、そこの主に聞け。また電話する」。そして電話を切ると「美保、駅前に行くぞ」。「うん」。
そして二人は軽井沢駅に向かった。すると、新道のバス停に行くと真田が半ズボンにTシャツ姿にフィラのリュックを背負って自転車で上がって来るのと遭遇した。京平と美保は直ぐに向きを替えて別の道から先回りした。
そしてサイクリンクコースのベンチに座って休んでいた。
「美保、計画を少し変える。真田が来たら僕が止める。それで、外人から頼まれてリュックを背負った真田と言う男が来たら、トランシーバーを渡してベンチで待つように言われた事にして、このトランシーバーを渡すから、話を合わせてくれ」。
「うん、いい考えだね。あの人は私達の顔は知らないからね。見て、真田が来たわよ。うまくやってね」。
そして見ていると真田は疲れたようにやって来た。
「あのう、真田さんですか」?
驚いたように自転車から降りると頷いた。「ええ、真田ですけど」
「さっき外人さんに頼まれたんですが。フィラのリュックを持った真田と言う人が来たら、これを渡して欲しいって。それで連絡するまでベンチで待っていて欲しいそうです。それから、頼まれたバイト代ですが。貴方から貰えって」。
「ああ、そうですか。それで幾らです」。
「おじさん。二人で五万円貰えって外人さんが、いいですか」?
「エッ、そ、そうかね、二人は学生さんかね。じゃあ五万ね。ちょっと聞いてもいいかね。その人は何処の国の人だったか分かるかね」。
「はい、アメリカ人です。私英文科の学生で英語で話したから」。
「それで外人さんは何人で来ました」?
「来たのは一人ですが、ワゴン車には何人か乗っていたよね」。
「うん、五~六人はいたかな。じゃあ僕達は此れで失礼します」。
「ああ、有り難う。じゃあ気を付けて」、
京平は貰った五万を美保に渡すと笑いを堪えながら自転車に乗った。そして戻って行った。
すると、真田を見張るように道路の左右に三人づつ、見るからにヤクザ風な六人の男たちがママチャリに跨ったまま見ていた。
二人はその間をゆうゆうと走り抜けてロッヂに戻った。
「京平さん、やっぱりあの男たちは真田の用心棒ね」。
「美保の言う通りだったな。でも笑っちゃうな。アルバイト代だってさ」。
「だって、貰える物は貰わないと。でもあれで真田は完璧に私達は学生だって信じたでしょう。それに京平さん若く見られるから。此れからどうするの」?
「うん、ともかく一度戻ろう。迷彩服に着替えよう。でも上着だけは車の中で着よう。誰にも見られたくないからね」。
ロッジに戻ると二人はサイクルエアーを脱ぎ捨てるとスッポンポンになった。そしてシャワーで汗を流し抱き合った。
少し日に焼けた美保の胸元にキスした。と、同時に後ろに回ると挿入した。
鳴呼ッ・・・美保は身体をくねらせながら声を圧し殺していた。
「いっちゃうッ・・鳴呼ッ・・・」二人は同時に達した。
「京平さんったらこんな所で。まだあれなのに。でも凄く感じちゃった」。
「愛しているよ」。
「うん、私も愛している」。
NO-45

小説・鉄槌のスナイパー・一章・NOー(44)&CG

2008-09-17 02:45:41 | 小説・鉄槌のスナイパー(第一章)
小説・鉄槌のスナイパー・NOー(44)&CG

京平はハンドルをゆっくり回すとアスファルトで舗装された細い林道に入った。そして間もなく空き地に着いた。
「ここは昔別荘があったんだ。私有地だから誰も入って来ない。暗くて良く分からないけど、道路のラバーコーンが見える筈だよ」。
すると美保は身を乗り出して道の方を見た。すると、車が来てヘッドライトで空き地が映し出された。
「ほんとう、良く見える。五十メートル位ね。この距離なら完璧よ。一発で仕留められるわね」。
京平は暗闇の中でゆっくり車を回すヘッドライトも点けずに細い道を下った。そして道路に出ると車が来ないのを確認するとヘッドライトを点けた。そしてロッヂに戻った。
戻ると古山が二人の帰りを待っていた。
「お帰り、夕食の支度が出来たからどうぞ。ちょうど雨になっちゃってあいにくだったね。明日は晴れるって言うから」。
二人はそんな小山の後につづいて母屋に入った。すると、レストランには女性客ばかりが大勢座って料理を食べていた。
「おい、男性が少ないな」。
「ああ、十七日まで女子大のテニス部の合宿で貸し切りだから。でもその後も予約は入っているよ。さあどうぞ」。
テーブルに着くと森の星自慢のフランス料理のフルコースがだされた。二人はワインで乾杯し、贅沢なホアグラや鴨料理に舌包みを打って楽しい夕食を済ませた。
「京平さん、このフルコースで一泊幾らなの。採算が合わないんじゃない?・・。それにワインも良い物だし」。
「うん、たぶんどっこいどっこいで儲けはかなり薄いだろう」。
「味付けや鴨もホアグラも新鮮で美味かったけど、でも学生料金では採算割れしていると思う」。
するとオーナーの小山久雄がテーブルに来た。
「小山、この料理では採算割れしているだろ」?
「良く分かったな、実はそうなんだ。一般のお客さんだと採算割れはないんだが、合宿の学生さんからはな」。
「ごめんなさい小山さん、生意気な事を言うようですが、それではお金は貸せません。採算割れしているペンションに融資はできません。最高の素材で料理を作る、それは間違いではないと思います。でも現状では無謀です。
仕入れ値を下げて何とかして楽しいお食事にするのが料理長でもあるオーナーの仕事ですもの。違いますか。
それに、学生は学割なら一般の留まり客と料理が違っていて当たり前だと言う事は分かってます。私もつい二年前までは学生でしたから良く分かるんです。小山さん、学生の頃の事を思い出して下さい。そうだったでしょう」。
すると小山久雄は痛い所を突かれたのか、グッと手を握った。
「・・・確かにそうです。奥さんの言う通りです。今までそう言ってくれた人はいませんでした。なんか目が覚めたような気がします」。
「小山、お前は料理人から足を洗え。経営者になってみろ。今のお前は料理人の方が強過ぎるんだ。だから安い料金で同じ料理を出したいって考えるんだ。
客の立場で言おうか、僕と女房は一泊一万五千円だよな。学生は一万円以下だろ、それが量も質も同じだったら一般客はどう思う。僕等はそうじゃないけど、もう二度と来るもんかって思うぞ」。
「私の言いたかったのはそこなんです。いかに常連客を作るかだと思います。毎年決まって涼を求めてこの森の星で避暑を過ごせればこんなに楽しい事はないです。でも、きっとお客さんは代わっていると思いますけど、違いますか」。
「ええ、自分の代になってからは昔の常連さんは来なくなりました。そうか、気が着かなかった。料金が安いお客さんと分けるべきだったのか。単純な事を俺は忘れていた。実言うと、俺はどうして来なくなったのか不思議で仕方なかったんだ。その反面学生さんは多くなった」。
「当たり前だろ、安い学割料金で一般客と同じ料理なんだから学生は来るさ。その度に赤字だ」。
「そうです、ペンションを修理して一から始めて下さい。私も主人もそれだったらお金はお貸ししても良いと思っています」。
「有り難う、再起する為に計画書を書き直して見て貰うよ。それで融資の事を判断してくれないか」。
「ああ、いいよ。なあ美保」。
「はい、きっと出来ますよ。生意気な事を言って済みません」。
「いいえ、逆にお礼を言わせて下さい。なんでそんな単純な事が分からなかったのか自分でも不思議ですよ。紺野、良い奥さん貰ったな、じゃあごゆっくり」。小山は丁寧に頭を下げると苦笑いを浮かべ、厨房へ戻って行った。
こうして二人も小山に一声かけてレストハウスからロッヂに戻った。そして十時を回ると二人のロッヂの明かりが消えた。
翌朝、驚くほど真っ青に晴れ上がった朝だった。美保は先に起きると眠っている京平に抱き着いた。そしてキスで起こした。
「京平さん、すっごい良い天気よ。着替えて食事前にサイクリングコース見に行くんでしょう」。
「ああ、お早よう。美保、愛しているよ」。
「私も。好き、大好き。幸せよ」。
そして早速サイクルウエアーに着替えて自転車をだした。
「お早よう、朝食前の一走りか」。
小山は片手を上げた。「ああ、行ってくる」と二人は手を挙げて挨拶すると乗り出した。
京平はトランシーバーの性能を確かめるからと美保を止め、どんどん離れて行った。そして交信した、かなり感度がよく性能が良い事分かった。
すると美保を聖パウロ教会まで来るように伝えた。
「分かった」と、返事をすると数分で到着した。
そして、三笠ハウスの方へ走った。すると恰好なサイクリングコースが見付かった。その後、二人はホテル鹿島の森の先にあるコースを見に戻った。
そしてホテル鹿島の森を過ぎると京平は自転車を降りた。
「やっぱり三笠ハウスのサイクリングコースに決めよう、見通しも良いし車両進入禁止だ。それに恰好なベンチもある」。
「うん、こっちより向こうのほうがステキな所だったね。カラ松の中をコースが作られていて、景色も良かったもの」。
こうして二人はロッヂに戻った。そしてシャワーを浴びてレストハウスへ向かった。すでに学生達は食事をしていて中は賑やかだった。
二人は簡単な朝食を頼んだ。トーストにサラダ、そしてアイスコーヒーで食事を済ませた。すると小山が書類をもって来た、
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