MEMORANDUM 今日の視点(伊皿子坂社会経済研究所)

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♯41 学力と生活の相関

2013年07月25日 | 教育

 全国学力テスト2012(小6、中3)の成績に関する都道府県比較が「とどラン(都道府県別統計とランキングhttp://todo-ran.com/t/kiji/12090)」にありました。

 全国で同時に同じテストを行った結果です。正答率が最も高かったのは①秋田県。以下、②福井県、③石川県、④富山県と北陸の各県が僅差で明快に並びます。データ整理に当たっては抽出校のみを対象とし、各都道府県の正答率はいずれもきれいな正規分布となっているそうですから、データの信頼性は十分にありそうです。

 結果を見る限り、北陸各県の優秀性については特異性がありそうですね。地域の生活実態からその理由を見つけ出すことも可能なのではないでしょうか。

 全体の傾向を見ると、統計的には正答率は持ち家率や持ち家住宅の敷地面積、共働き率等と有為な正の相関があり、ひとり親家庭率、核家族率等と負の相関があるとのこと。つまり統計的には、大家族が広い家に同居し母親も働いている家庭の子供は成績が良く、家が狭く核家族やひとり親家庭では正答率が低いということになります。

 普通に考えると、塾や教育環境が整った都市部の方が正答率が高そうにも思えますが、どうやら単純にそうとも言えないようです。感覚的には、大家族では様々な大人の目が子供たちに注がれていること、そうした環境では子供に規則的な生活習慣が身についていること、世帯収入が高いことなどが原因として想定されますが、もう少し細かく調べてみる必要がありそうです。

 さて、この結果をどう読むか。因みに東京都は6/47と健闘。埼玉県は37/47位。大阪府は46/47位と落ち込みました。東京と大阪の違いは一体どこにあるのでしょうか?



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