最中日記

肩こりのドラム、最中のブログ

バイ バイシクル

2007年09月20日 | 思い出話
中学生のときの話し。
当時、僕は自転車通学しておりました。

僕の通っていた中学校には、
自転車に乗るときにヘルメットを着用しなければならない、
という校則がありました。
この校則を破れば、ペナルティとして自転車を取り上げられ、
徒歩による通学をせねばなりませんでした。
僕の家は学校から遠く、
片道およそ8キロの道程を30分ほどかけて通学していたので、
この罰則はなんとしても避けたいものでした。

しかし、中学生当時の僕は、
自転車に乗るのにわざわざヘルメットかぶるのを格好悪いと感じており、
さらには、僕の家は田舎町のさらに田舎部分、あたりは田んぼだらけだったので、
人通りも少なく、先生に見つかることもないだろうと思って、
いつもヘルメットをかぶらずにおりました。

その日も、いつものようにヘルメットをかぶらず家を出て、
人通りが多くなったところでかぶれば大丈夫だろうと思っていました。

しかし、家を出て2分もしないうちに通勤中の担任の先生となぜか遭遇しました。
そして、「学校に着いたら職員室に来い」と、
ありがたくないお言葉を、車の窓から投げかけられました。

テンション低くなって学校に着くと、
もうひとりテンションの低いクラスメイトがいました。
それは力士でした。

奇遇なことに、僕が捕まって数分もしないうちに、同じ道で捕まっていたのでした。

我々は一緒に職員室に行くことにしました。

先生の前に行くと、
力士は、
「僕も悪かったけど、
 先生も僕を見つけたときに横を向いて脇見運転してました。
 そして、そのときたぶん法廷速度の60キロを越えていたと思う。」
というような内容の主張を述べました。

あろうことか、屁理屈をこね、先生に言われなき罪をなすりつけて
自分のペナルティをなくしてしまおうと考えていたのでした。

そして、僕も似たようなことを考えていたのでした。

力士に続いて、
「ヘルメットを頭に固定するあごヒモの部分が、
 万が一、走行中のトラックとかの突起物のようなものに
 引っかかってしまった場合、大事故になる可能性があります。
 むしろヘルメットをかぶったほうが危険です。」
と、言おうと思い、
口を開きかけた瞬間、

先生の怒りの鉄拳制裁が、力士の腹部めがけて飛んできたので、

僕はすぐさま口を閉じ、さも反省してるかのようにうつむきました。
力士は朝に会ったときよりも、さらにテンション低くなっていました。



その日は約8キロの道程を歩いて帰りました。

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