12・6・10
「大人のための絵本の世界」に紹介された絵本「コブタの気持ちもわかってよ」の他に
「アンジュール」と「日曜日の歌」の3冊、図書館で読みました、と云うより見ました。
タイトルの「大人のための……」まで読んで、
大人にも絵本はためになるよ、役に立つよ、と云うように解釈しました。
当然その視点で読みました。
ところが違うのです。
「コブタの気持ちもわかってよ」を大人の側から読み解いているのです。
「子供の気持ちもわかってあげようよ」と呼びかけているのです。
チョッと横道に逸れますが、私の体験から分かったことをお話します。
子供さんを保育園へ迎えに行って、保護者が帰るまで自宅で預かったりする
ファミリーサポーターとして、子供さんに時々関わりがあります。
2歳児の女の子は所謂父子家庭の幼児です。
保育園に父親に代わって迎えに行く事があります。
この子は手に負えない程、泣き叫ぶのです。
私の場合はそれほどではありません。
携帯電話でお父さんと話させるのです。
コックリコックリ頷くだけで声を出しません。
「パパ!と云ってごらん!」と促すと、
「パパ!パパ!」と云います。
2、3分、パパとの電話で大方のことを了解したのでしょう、泣き叫ぶようなことはありません。
今年4月、小学生になりました。
私は70才を期に車の運転をやめました。
この子を負ぶって自転車で家まで連れて帰ります。
まわりの子供たちは羨ましそうです、その子も得意なようすです。
しばらくすると、
「わたし、もう、赤ちゃんじゃない!」と云っておんぶを拒否します。成長しているのです。
2才の女の子が実は相当事情を抱えて頑張っているのです。
「ママは死んじゃったの・・・」と云っていますが、両親は離婚、父親が引き取っているのです。
「ママは死んじゃったの・・・」と云うことにしておこう、と振る舞っているらしいのです。
「コブタの気持ちもわかってよ」と重ねて読みました、いえ、見ました。
ひこばえ 再びこの写真をお目に掛けます