みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 雪の降る町

2017-01-06 21:33:17 | 日記
新年そうそう風邪をひいた。頭が割れそうに痛くて白々しく見つめる母親の視線を無視して2日間眠り続けた。お正月に雪が降った。雨に近い湿った雪だった。あたしにとって雪はもう恐るべきものではないのだと自分に言い聞かせたくて、傘もささずに雪のなかを歩いた。瞼を閉じると重たい雪が瞼に落ちて涙みたいに頬をつたった。ぬるくない、冷たい涙。髪の毛にも雪が落ちて凍ったみたいにパリパリになった。夜の闇と白い雪のコントラスト。そんなことをしていたらばっちり風邪をひいたと言うわけだ。そういえばあまり雪の降らない所にずっと住んでいたから薄着で雪の中を歩くなんて初めてだった。スノボのときはいつもウエアを着こんでいるし帽子もゴーグルも着けている。無防備に雪にあたってあたしは雪の降る町は苦手だわ、と思った。悲しいとかじゃなく、寒さが身に染みた。暖かい服も持っていないし。頭痛はまだ止まない。でももう雪を悲しんだり、恐れたりはもうしない。あたしは春を待つし、早いもので来月の今頃はこの家にももういない予定だ。色々思うことはあるが、やり直すならきっと今だ。冷たい雪を浴びることももうないだろう。頭痛が癒えたら引っ越しの準備だ。未来は明るい?それとも暗い?仕方ない。やるしかないじゃない?