ピンポンの遊びに行く

木曜日の午前は南部スポーツセンターでの週一回の卓球練習日である。十時開始であるのでフンコロガシで通勤すると既に会員三名は出て来ていた。センターの職員は開始の七分位まえにならなければ会場を貸してくれない。先にも言ったことであるが関係者に通知が回っているという事であろう。その時間が来るまでホールに集まって会場の貸し出しを待っているのである。待っている時間にめいめい準備体操もするものもあれば貸し出しされればそのまま卓球は台をバドミントンはネットを張ってそのまま乱打している。

ピンポンの出席者は九名であった。河内のミカンやさんが今日も「水の変わりたい」といって大きなミカンを差し入れてくれていた。「もう最後です」と言って俺にも大きなミカンをくれた。何時も欲して自分の懐に入れていた何名かは出席していなかったので各人に分け与えて余った分を与えてくれたものである。挨拶も無くして黙って来る者も相変わらずである。帰りにも「おきつうございました」と大声で言っても返す奴も少ないことは変わりない。しかし今日の出席の連中ではそのような態度の人は二人位であった。雨の予想であるので出席していないのが多いのである。倉庫から卓球台を出し防球フェンスを設置して用意万端出来てから出て来る者も多いのでそのことは他の常時出て来る人も俺と同じように感じるようである。フンコロガシでの帰りは北風を直接まともに受けるので寒く冷たいのは相変わらずであった。