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ヒラリーを心底嫌ったアメリカの本音

2016-11-20 21:38:36 | 日記

 

ヒラリーを心底嫌ったアメリカの本音

「最も困難なガラスの天井は打ち破れなかった」。米大統領選で敗北したヒラリー・クリントン氏の言葉が印象的だった。彼女は紛れもなく超大国の最高指導者に最も近づいたアメリカ人女性だったが、その天井は高く、あまりに硬かった。米国初の女性大統領が幻に終わったのはなぜか。米国社会に底流するホンネを読み解く。

「女性カード」に効果なし

「旋風」ではなかった

崩れゆく「株式会社アメリカ」

究極のインサイダー候補

不人気者同士の戦い

 アメリカ現時時間11月8日(日本時間11月9日)に大統領選挙の投開票が行われました。固唾を飲んで見守っていましたが、日本時間の夕方にトランプ氏の勝利が伝わりました。私はヒラリー・クリントン氏の方が望ましいと考えてきました。トランプ氏はそもそも体系的な政策を全く打ち出しておらず、彼が何をしようとしているのかわからないので認めようがなく、またこれまでの数々の暴言は仮に選挙キャンペーンの“方便”だったとしても嫌悪感を抱きました。政治に関わる立場として「このような人を大統領にしていいのか?」と思わざるを得ない不信感も覚えました。
モスクワで展示されていた
(左から)ロシアのプーチン大統領、
クリントン氏、トランプ次期大統領の
マトリョーシカ(AP)
 トランプ氏の勝因はこれまで何度かブログで書いたようにアメリカで格差へ不満が溜まっていたことがあるでしょう。経済的な格差は“グローバリゼーション”から発生していますが、推進してきたのはアメリカ自身です。その意味で今回の結果は”アメリカの矛盾“であり、そのアメリカに世界中が左右される虚しさも感じます。もう一つの勝因は相手がヒラリー・クリントン氏だったからでしょう。メール問題についてはだいぶ報道されているものの、日本にはその本質がなかなか伝わっていないように思います。
 この問題はただ単にクリントン氏がメールで公私混同したという話ではありません。クリントン氏が国務長官時代などに主宰する「クリントン財団」にさまざまな形で献金を求めるメールをやりとりしていて、その相手に国務長官として便宜供与があったのでは?賄賂に当たるのでは?という疑惑です。クリントン氏側はそれを隠すために国務大臣と個人のメールアドレスを使い分けていたわけですが、日本ばかりでなくアメリカの報道もこれをきちんと報じていません。トランプ氏はそこを突いたことになり、韓国で朴槿恵(パク・クネ)大統領と崔順実(チェ・スンシル)氏の癒着が問題になっていますが、ほぼこれに近い構図があったわけです。
 「不人気者同士の戦い」といわれた今回の選挙で、クリントン氏は公職中の問題を抱えていて、これから大統領になる者としての資質は大丈夫なのかという不信感が政治経験のないトランプ氏を勢い付かせ、多くのアメリカ人の“ワシントン政治”への嫌悪感を広げたのでしょう。昨日の東京株式市場は1100円ほどの値下がりした一方で、今日は朝から1000円近くも上がり、昨日今日で乱高下を繰り返しています。トランプ氏の大統領就任は1月20日ですが、それまでもそこからもこの大統領選の結果に日本も振り回されることになりそうです。(中田宏チャンネル 2016.11.10

他にだれかいないの!

期待はオバマ大統領の妻

無言の抵抗をした米国民

敗因は「上から目線」

 トランプが勝った、というよりも「ヒラリーが負けた」ことが気になり、それで思い出すのが9月9日の発言だ。CNNの日本語サイトによると、彼女は「非常にざっくりと言うと、トランプ氏の支持者の半数は私の考える嘆かわしい人々の部類に入る」と述べ、人種差別主義者、男女差別主義者、同性愛者や外国人やイスラム教徒に偏見を持つ人々だと主張した、とある。そして、それを「後悔した」というのが2日後のニュースだ。この「嘆かわしい」というのは、英語だと何だったのか。同じニュースを報じるCNN英語サイトだと、’deplorables’というわけで、「悲しい」ようなニュアンスもあるようだ。呆れかえって「ホントに、もう……」というニュアンスなのか。まあ、日本語的には「上から目線」という感じなんだろう。
(ロイター)
 「何か」あるいは「誰か」を貶す時に、直接その対象の悪口を言うのはともかく、ユーザーや支持者の悪口を言うのは基本的には禁じ手だ。もう、まったく水準が違うんだけど今夏の「ポケモンGO!」リリース直後に、テレビでやくみつるという人が、ユーザーを「心の底から侮蔑する」と言った。愚かしい、と言ったそうだが、言ってる方が遥かに愚かだ。このことは、以前ブログにも書いた。今回の選挙では、「隠れトランプ支持層」がいたというが、こういうのは選挙ではつきものだ。僕は大学時代のゼミで選挙理論と予測を学んでいたが、「隠れ支持者」の多い政党については、その率を踏まえたモデルを作る、と教わっていた。
 もちろん米国でもそのくらいのことは昔から分かっていたんだろうが、その隠れ度合いが読めなかったんだろう。つまり「嘆かわしい」と言われた人は、そういう空気を読んで深く潜行したわけで、この辺りにヒラリーの限界もあったように思う。まあ、大統領の選出には驚きがあったものの、米国の内外で強い「復元力」のようなものが動き出している。オバマや各国首脳は素早く動き、ウォール街も次の芽を探し出した。
 一方で、日本では米国の状況を「惨状」のように嘆く人が多くて、それはまあ、あちらこちらに生息している「意識の高い人」だ。そういう人の発言や書き込みを見ていると、支持者を見下ろしているようで、まさにヒラリーが言っていることとどこか重なることもある。ああ、でもそんなことを言っている人の方が、よっぽど「嘆かわしい」ように思うわけですが。(山本直人公式ブログ 2016.11.11

史上最低の大統領選?